学校欠席、怪我の秘匿、合意書違反、子どもに書かせた陳述書…ここまでやる!? 石川弁護士らの「引き離し」ファックス(下)

子どもの怪我も教えない

 

昨年娘さんと会ったときに、膝に大きなばんそうこうをしていて、歯も差し歯のようになっていたので、宗像さんは娘さんに原因を聞いたがその場では言わなかったという。母親側に問い合わせると明確な説明がなかった。このファックスではやはり「子どもが話したがらない」と説明を拒まれた。「宗像氏に話せば、宗像氏が第三者の迷惑になるような言動をすると、恐れているからです。このような文章のやりとりも(娘さんには)精神的負担」なのだという。

「バツが悪かったり、子どもにも言いにくい事情もあるかもしれません。だから母親に聞いたわけです。何か言えない事情でもあるんでしょうか。『たいしたことない』と言っていたので原因は知っているはずです。ちゃんと手当をしてくれているならそれでいい話なんですが」

文章のやり取りを宗像さん側は娘さんに説明していないので、負担をかけているとするなら、母親側の説明ということになる。

「学校のことでも、嫌な友達や先生がいても、一度は学校に行くように促すじゃないですか。相手が元夫のときだけは休ませる。相手が親にとって嫌な相手のときだけ、『子どもの意思』が出てくる。そして弁護士は、親を他人と同列の低い存在と見下して挑発し対立を煽るんです」

宗像さんが解説する。

 

話し合いの拒絶

 

ファックスは、宗像さんが長期休暇中に子どもと会うことについて拒絶する内容で終わっている。「(娘さん)が望まないことを親同士で決めて(娘さん)にそれを従わせようとすることは、もはや無理であるまでに(娘さん)は成長しています」と述べ、その娘さんの態度が「宗像氏との面会交流を通じて(娘さん)の内心に形成された心情の現れ」と切り捨てる。2007年に子どもを引き取る際、母親側は面会交流について話し合うという合意書を宗像さんと結んでいるが、一見して民事契約違反にとれる。

「娘を従わせる意思があったなら、石川さんたちはどうして父子関係が壊れないよう、母親を説得しなかったんでしょうか。現状裁判所の決定で子どもと会うのは隔月4時間です。子どもの意思を裁判所が重視する年齢になるまでこういうやり取りを続けて引き延ばせるわけですから、子どもがどうせ言ってもお父さんとは過ごせないとあきらめるのは普通です。今回の裁判でも『手続き保障』という名目で、一審の決定が出るまでに1年以上もかかりました。こんな状況でよく娘は会いにきていると思いますよ」

現在国会で水面下で議論されている「親子断絶防止法」では、子どもの意思を手続き上聞き取るよう、条文に明記されている。こういった弁護士による「子どもの意思」の濫用に拍車がかかりかねない。

宗像さんによれば、「以前も、母親が子どもに手紙を渡さないことがわかった」という。石川弁護士に問い合わせたら、母親をたしなめるでもなく、『保管している』という返事がきてびっくりしました。(石川氏らが所属する)千葉県弁護士会に人権救済を申し立てたり、懲戒請求をしたりしましたが、おとがめなしで終わりました」と「お手盛り」と批判する。共同親権運動ネットワークでは、今回石川弁護士らにも、懲戒請求とファックスの各点について質問したが、回答期限までに回答は来ていない。

「いくら母親側の代理人といっても、子どもにはパパもママもいるのは当たり前なのに、弁護士会は、子どもの代理人でもない弁護士に、いつまでこんな行為をさせておくんでしょうか。元妻にしても被害者でしょう。ずっと敵対感情を肯定されるだけで安心感は得られない。子どもに使うお金を裁判や弁護士費用に使い続けるわけですから」

いったい弁護士業界に自浄作用は期待できるのだろうか。(共同親権運動ネットワーク)

石川ファックス2017.11.21

学校欠席、怪我の秘匿、合意書違反、子どもに書かせた陳述書…ここまでやる!? 石川弁護士らの「引き離し」ファックス(上)

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