フレンドリーペアレント、最高裁門前払いへの同居親からのメッセージ

7月12日付で、フレンドリーペアレントをもとにした親権者指定をした松戸家裁の決定と
それを否定した東京高裁決定について、最高裁は父親の訴えを門前払いし、
高裁の決定が確定した。それについて、以前もメッセージをいただいた
7月16日に同居親の方からメールをいただいたので、許可を得て紹介します。

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宗像さま

ご無沙汰しております。
もう直ぐ夏休みに入りますが… 今回のニュース、私もやはり疑問です…

お母さんも何故そんなに父親に会わせたくないのか…
暴力など、何か明確なりゆうがあるのならともかく、父親はいた方が絶対に良いです… この方はまだお子さんがお小さいのでしょうか…

これから思春期を迎える時、本当に様々な問題に直面します。この時に父親、相談できる相手の存在は本当に大きいです。うちはいませんから、痛感しております。
実は、長女は進学校で落ちこぼれてしまい、間もなく私の実家へ引越しして別の高校へ転学致します。ここに至るまで、本当にたくさんの困難がありましまが、相談できる実の父親が不在のため、母娘で苦しみぬきました。

幸い、うちは私の両親がいますので、何とかなりますが、そうではない母子家庭も多いことと思います。またうちは娘ですが、息子さんでしたら、父親の存在はさらに重要となってくるのでは無いかと思います…
日本の法律は、何故まだ共同親権の大切さを理解してくれないのかと歯痒いです。隠された何かがあるのでしょうか… 勘ぐりたくなってしまいます…

私の現在お付き合いしている男性はアメリカ人です。11月に家族みんなが集まるそうで、アメリカに帰省するのですが、30人ほどが集まると言うので、ずいぶん多いねと言うと「両親4人でしょ、兄弟が5人でしょ、その奥さんと子供でしょ…」と言うので「両親4人?!」と驚いたわけですが。よくよく聞くと、両親が離婚した後、彼は平日はお母さんと暮らし、週末はお父さんと過ごしたそうです。

週末過ごすお父さんの家では、再婚相手の女性をお母さんのように思っていて、今もお母さんと呼んでいます。その連れ子や新しく生まれた子供も兄弟だと思っていて、両親どちらかの子供になったという感覚は全く無いようです。話を聞いていても、楽しいエピソードがたくさんあって、とても明るく楽しく「石田純一みたいだね」と。そこには孤独や暗さは無く、離婚がちゃんとプラスに働いているのだな、と考えさせられました。

そのようなわけで、離婚した私や私の娘たちの話も、いつも親身になって聞いてくれて、大変心強いです。家族や子供を大切にする感覚が元々備わっているのを感じます。実の父親は、自分の娘たちがどこの高校に行って、どんな部活に入って、どんな生活を送っているのかも知りません。知りたいとも知ろうともしません。

日本人男性はどこかにやはり子育ては女の仕事と思っているのだと思います。私の前夫も再婚したのですが、その時など、新しい奥さんと上手くやっていってもらいたいので、子供たちには今後も今まで通りあの子にはどうか関わらないでもらいたい、と前夫のお母さんから連絡が来て、腰が抜けるほどビックリしました。

日本人で、宗像さまのような父親は本当に稀だと思います。ですが、これは本当に子供の人生や人格形成にとても大切な事ですから、どうか共同親権の活動がんばってください。心から応援しております。

7年前