-No.1701-
★2018年05月19日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 2627日
★ オリンピックTOKYOまで → 797日
おはようございます、おげんきよう、<なっつまん>です。
*あいかわらず地味な存在でいるスポーツですけれども…。中国で行われた世界競歩チーム選手権、男子50kmで日本勢が表彰台独占の快挙。優勝は、リオ・オリンピック銅メダルの荒井広宙くん(自衛隊)で、記録は3時間44分25秒。6秒差の2位が、同じく自衛隊の勝木隼人くん、3位は、丸尾知司くん(愛知製鋼)。それだけじゃない。同20kmでも20歳の池田向希くん(東洋大)が優勝。チーム上位3人の合計タイムで競う団体でも、50km&20kmでダブル優勝。選手層も厚く、2020TOKYO大会への見とおしもグンと明かるくなりました。開会式まで、あと797日。*
◆フェミニスト…と、マスキュリスト…と
レッド・ピル(赤い錠剤)は、「痛ましい事実を受け容れる」こと。
これは、ブルー・ピル(青い錠剤)「幻想のなかで気楽に生きる」こと。
「どっちをとるか?」は、アメリカン・ポップカルチャーの象徴。
『レッドピル(The Red Pill)』(2016年)は、フェミニスト(女性の権利を主張する立場)にあった女性監督キャシー・ジェイ制作のドキュメンタリーです。
シアター公開ではない映画に関心をもったら、上映会のスケジュールにあわせて出向くしかありません。
このテーマに関心を抱いたぼくたち夫婦は、会場の立川まで行ってきました、5月5日「こどもの日」に。
映画は、アメリカで気づきの声をあげはじめたマスキュリスト(男性の権利を主張する立場)たちに、インタビューをかさねていくうちに、みずからのフェミニストの信念に疑問を抱きはじめます。
「女性は弱い不利な立場にある」とばかり思っていたら、じつは「男性もまた社会のなかで犠牲をはらわされ不利益を被っていた」ことに気づかざるをえなかった…。
男性たちが命の危険にさらされる仕事を負わされている問題、自殺者も男性たちに多い問題、DV被害は男性側にもあるのに救済されにくい問題などなど…。
つまるところ、女性の側にも、男性の側にも、人権はなかった。どちらも被害者だった。
なにが、そうさせたのか。
それにもかかわらずアメリカでは、フェミニストたちとマスキュリストたちとが、たがいに相手を非難しあう現状がある。
たがいに主張してゆずらない背景には、「男女の性的分業意識」という、差別感にもとづく対立感情があるばかりではないのか…。
深く考えさせられる、むずかしい内容でした、が。
このテーマ、じつは日本にもすでに、あちこちに萌芽が見られるのを、ぼくは感じていました。
それは、ぼくも関わったことがある、「男女平等」意識の向上を目指す運動のなかにも認められたことでした。
この問題の解決にも、いまの政治状況や憲法論議と同じく、「対立の構図」をはなれたところからの、論議より対話や会話が必要、不可欠なのに。
それができない、ヒトってアンガイな、たいしたことないやつです。
……………
この映画の上映会を企画したのは、「Kネット(共同親権運動ネットワーク)」http://kyodosinken.com/。
日本の現状は、両親が離婚した子どもの「親権」は、母親か父親かを選ばなければなりません。「選ぶ」とはいっても、じっさいには「とるか、とられるか」です。
そうして、この制度は多くの問題をはらんでいるにも関わらず、関心・理解は深まらない(誰しもがいざ当事者になるまでは…)まま。
「共同親権」は、離婚して後も双方がひきつづいて「共同養育」にあたれる社会の実現を目指す活動です。
映画のテーマとは、また別、かも知れないけれども、その背景には同じ「性差別」意識が存在するわけですから、切り離しては考えられない。
おなじ課題に立ち向かう同士です。
上映会(主催者の予想を上まわる参加者だったらしい)の後には、kネットの宗像さんとマスキュリストの久米さんをかこんで、「ジェンダーを考える」座談会もあり、これも盛会といってよかった。
ぼくたち夫婦には子がなく、したがって孫もないのですが。
ヒトが抱えるおおきなテーマですから。
カンパをして(上映会は無料)、座談会の空気をいっぱい吸って、帰りました。
ぼくが住む町田も、かなり意識ある市民の多いところなのに、この課題へのアプローチはまだ聞きおよびません。それが、ちと、ざんねんなことでした(……)。