このプロジェクトは、All-In方式です。
目標金額に関わらず、2018/02/27 23:59までに集まった金額がファンディングされます。
日本での子どもの権利に関して、国連子どもの権利委員会での意見表明のために、日本に住む子どもと保護者を数名、ジュネーブへ派遣したい。 みなさんのお力を貸してください!
▼このプロジェクトで実現したいこと
2018年2月上旬にジュネーブでの国連子どもの権利委員会が予定されています。
写真は子どもたちが意見表明するジュネーブの<パレウィルソン>
ここでは、私たちを含む日本のNGOおよび子どもが提出した報告書をもとに、日本における子どもの権利侵害の状況を審議する予備審査が行われます。その後、2018年秋頃には本審査が行われる予定です。予備審査では子どもたちが直に出席して声を届ければ、国連の委員の方々には、肌で日本の子どもの実態を理解してもらえます。
今回は2018年2月の予備審査、または秋頃の本審査に子ども達を派遣したいと願っています。
先進国日本だからこそ新たに生じている子どもの権利侵害の状況を委員の方々に理解してもらい、適切な勧告を獲得するために、国連「子どもの権利委員会」の場に日本の子どもたちをぜひ派遣したいです。今のところ5~6名の子どもが希望しております。しかし、彼らの多くは、親の援助を受けても、ジュネーブまでの渡航費および約1週間の滞在費を到底全額まかなうことができません。
そこで、せめて派遣費用の半額でも支援してあげあられたらと願っています。もちろんこれまでも私たちはもちろん、子どもたちも最大の努力を重ねていますが、どうしても60万円ほど不足しています。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
「先進国日本の子どもに、いったいどんな権利侵害があるのか?」
おとなが提出する報告書だけでは委員の方々にはなかなか理解してもらえません。委員を説得するためには、子どもたちが直に委員の方々と膝を交えて意見交換することが不可欠です。これまで何十回も学習会や合宿を重ねて、ようやっと声を発することができるようになった子どもたち自身にとっても、国連で意見表明するという得がたい体験は、これから前向きに人生を歩んで行くための大きな、大きな自信になると確信します。
そこで、私たちは会期中に子どもとその保護者を派遣することを決定しました。できれば全員の分を集めたいと願っていますが、せめて一人でも多くの子どもを確実に派遣したいので、子ども4名分の渡航費と滞在費と活動費の半額を支援する資金として、60万円を目標額として設定させていただきます。
子どもが将来幸せに生きられる社会を作っていくためにも、子どもたちを国連という意見表明の場にどうしても立たせてあげたいと強く願っています。
みんなで支えて実現させましょう! よろしくお願いします!
また今回、集まった金額によって、子ども報告とおとなが作成した国連報告書をブックレットにする、またはCDを作成したいと思っています。
その為の費用20万円も目標に含ませていただき、総額80万円を合計目標額として設定させていただきます。
▼これまでの活動
CRC日本は2015年に新たに設立されましたが、日本が子どもの権利条約を批准した1994年に設立された「子どもの権利のための国連NGO」の目的・活動をすべて承継して、これまで子どもの権利擁護のために様々な草の根活動や勉強会および相談事業を行ってきました。
具体的には、オンブズマン活動や機関誌の発行によって(両親の離婚に伴い別居した親と子どもの)面会交流や児童相談所が抱える問題、オウム真理教の一般信者の子どもたちの問題などにも関わってきました。東日本大震災発生後は、政府がすべきことをすばやくアピールとして発表し、被災地の学童保育指導員等へのカウンセリングなども行いました。その後も被災者への支援を継続し、完全なる学校管理下で74名の子どもが命を落とした宮城県石巻市立大川小学校の問題や福島にひまわりの種を送る支援(ひまわりプロジェクト)や自主避難した方々の現状を伝える活動などをしてきました。昨年から今年にかけては子どもと精神医療の問題、児童相談所による子どもと親の引き離しの問題についての勉強会を開催、盛況を博しました。
また、過去3回にわたり他のNGOと協同して国連への報告書を作成・提出、世界で初めて日本政府報告書審査時に子ども自身が意見表明する機会を提供、子どもの権利委員会との対話を実現してきました。これまでの子どもたちの意見表明の内容は、すべて国連の勧告に取り入れられています。そして子どもたちは、意見表明に合わせて子どもたち自身でつくった「子ども報告書」も提出してきました。
『子ども報告書』は、第4・5回日本政府報告審査で「自分の思いや願いを国連の委員さんたちに伝えたい!」「そのために日本の子どもの“今”をもっと知りたい」と集まった「国連で意見表明をする会」の子どもたちが中心になって書き上げました。子どもたちは「子どもの権利条約日本(CRC日本)」のおとなと3年近くをかけて学習会を重ね、関係性を紡いできました。そのプロセスを通してそれぞれが体験した震災、放射線、差別、いじめ、理不尽な学校、裁判所や児童相談所による親子分離などの問題を自らの言葉で語りはじめました。
子どもは、「その人格の完全なかつ調和のとれた発達のため、家庭環境の下で幸福、愛情及び理解のある雰囲気の中で成長すべき」(子どもの権利条約前文)です。しかし、日本の子どもたちは、こうした環境を保障されず、子どもが思いや願いを自ら出し、おとなに受け止めてもらう意見表明権(12条)も理解されないままです。8人の『子ども報告書』は、そうした日本社会の有り様、そして政府の対応を凝縮したものになっています。
みなさまの支援によって、現地へ発つ予定の子ども達の意見表明の一部をみなさんに紹介します。
日本で外国人として生きたい M.S(高校2年生 女子 東京都在住)
他と違ってもいいという当たり前のことを日本の教育のなかで私は一度も聞いたことがありません。外国人というだけでからかわれたり、下に見られたり、偏見や差別がありました。親に愛されることによって「他を認め受け入れる」心は養われます。親に愛され、自己を肯定できるならば、同じように他の人を肯定できるようになります。少しでも多くの子どもが愛されることができるなら、日本で暮らす外国人の子どもの痛みも無くなるでしょう。
これからってだれのもの? S.Y.(高等専門学校4年生 女子 福島県在住)
私は福島市いわき市で小学校6年制の時、被災しました。震災は忘れてはいけないものとだれもが思っているはずなのに、今、同世代でそれを共有し、学ぶ場がありません。いわきのもともとの住民は、原発事故で避難してきた人たちが補償金で高級車を買ったり、大きな家を建てていると言い、避難してきた人たちは元からの住民に、「帰る家があっていい」といい、お互いひがみ合い、差別や偏見、軋轢などがたくさんうまれています。震災をタブーにして未来を子どもに丸投げしなで。
おとなは本当のことを伝えて M.H.(高校2年生 女子 東京都在住)
私は震災当時、小学4年生で福島第一原発から約60キロメートル離れた福島県本宮市に住んでいましたが中学校に入学時に東京に自主避難しました。震災直後、放射線のことを知らず外で遊んだことをとても後悔しています。日本中の子どもが放射線について習うべきだと思います。原発いじめの裏には「よくわからないから」との理由が少なくともあると思います。事実を知り放射線に対する知識があれば少しはいじめが減ると思います。
振り向いてほしい I.R.(高校1年生 女子 福島県在住)
仕事がとても忙しい父は常にイライラし、ストレスの矛先は幼い私でした。「邪魔なお前さえいなければ俺は飲みにいけるのに」。暴言と暴力にさらされる私を守ることに母は必死でした。やがて「いい子でいなければ捨てられる」と自分を否定すると同時に、父に振り向いてほしくていつも1番を目指しました。人間不信で不登校になった時期もありました。どうかすべての子どもたちが無条件に愛され、守ってもらえるようになりますように。子どもの「ねぇねぇ!」という呼びかけに「なぁに?」と振り向いてあげてください。
おとなは嘘つきだ S.J.(中学一年生 男子 福島県在住)
東日本大震災当時、保育園児でした。放射能のことなど分からず、外遊びを禁じられ混乱しました。その後除染が行われましたが、場所や高さで線量が違い、本当のことがよくわかりません。政府も県もうそをついているのでは、と思ってしまいます。また、宮城県石巻市立大川小学校では、地震後に津波に巻き込まれ、児童74人が死亡しています。なぜ先生方は児童の「山に逃げよう」に耳を傾けてくれなかったのか。おとなたちに強く言いたい。子どもに嘘をつくな。子どもの話をしっかり聞いて。
お母さんと暮らしたい S.R.(専門学校3年生 女子 埼玉県在住)
児童相談所(児相)の人は、「お母さんと話す間、ここで待っていて」と言ったのに、一切説明のないまま一時保護所に連れて行かれました。泣き叫ぶと、「泣きたいなら、ここで泣いてろ!」と、だれもいない部屋に私を押し込みました。6ヶ月におよぶ一時保護所での生活は囚人のようでした。寝る前には強制的に薬を飲まされ、母への手紙も児相の人が言う通り書くよう強要され、母を嫌うような情報操作もされました。いちばん怖かったのは友達と話したり遊んだりすることを禁じられる「お一人様」という罰でした。
多様性を認めない学校には行きたくない T.I.(中学2年生 男子 東京都在住)
日本の学校では、苦手だったり、恥ずかしかったり、やりたくないことを無理やりやらされます。いいところは褒めてくれず、悪いところばかりが取り上げられます。先生に何か意見を言うと「態度が悪い」と言われます。扱いづらかったり、自分の意見を持って発言したり、授業がつまらないから勉強に身が入らないでいたりすると、すぐに「発達障害」「特別支援学級に行け」と言うのです。そんな日本の学校はおかしいと思います。
子どもは親の所有物か Y.T.(高校2年生 男子 長野県在住) 両親は私が5歳の時離婚し、母は父に黙って私を連れ去りました。裁判所は、母の申し出を優先し、私が父に会う機会を制限しました。母の家では酒に酔った母方祖父からライターの火を持って追い回される等の虐待紛いの行為を受けました。不安な日々により安定性を欠いた私を、母は向精神薬の投与で抑えました。11歳のとき、母の元を逃げ出し、父の元に戻りました。すると今度は、「父に親権が無い」との理由で行政から差別を受け、義務教育の学校に入学できないなどさまざまな権利を制限されました。
▼資金の使い道
もし、目標金額の60万円に達成すれば、現地に4名の子ども達を送ることができます。60万円が達成した後、およそ15万円増えるごとに子どもの数を1名、合計120万円に達した場合、同伴の大人2名分の費用に充てられることができます。(一定数増えると同行する大人を増やす必要もあるため、その点は別途資金が必要です)
▼リターンについて
ご支援をいただいた場合のリターンは、以下の通りです。
3,000円(同志が100人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール
5,000円(同志が60人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書およびおとな報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール、
5,000円(同志が60人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール、および書籍『子どもの権利条約ハンドブック』
5,000円(同志が60人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール、およびひまわり油「みんなの手」(NPO法人人気商品)
7,500円(同志が40人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書およびおとな報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール、および 書籍『子どもの権利条約ハンドブック』
7,500円(同志が40人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書およびおとな報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール、およびひまわり油「みんなの手」1本(NPO法人シャローム人気商品)
7,500円(同志が40人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール、ひまわり油「みんなの手」1本(NPO法人シャローム人気商品)、および書籍『子どもの権利条約ハンドブック』
10,000円(同志が30人集まれば、2人分の渡航費になります)
お礼のメール、子ども報告書およびおとな報告書(CDまたはブックレット)、子どもの国連派遣感想メール、書籍『子どもの権利条約ハンドブック』、ひまわり油「みんなの手」2本(NPO法人人気商品)
『子どもの権利条約ハンドブック』・・・著者 臨床心理士 木附千晶 (CRC日本権利モニター編集長)、監修 弁護士 福田雅章(CRC日本代表)
CRC日本代表 “世界でたったひとつだけの宝”として大切にされながら、ありのままの自分を受け止めてもらい、「自分らしく思いやりのあるおとな」へと向けて大きくなる資格が、子どもにはあります。その、子ども自身が実現する力を与えたのが、子どもの権利条約なのです。
ひまわり油「みんなの手」(NPO法人シャローム人気商品)・・・NPO法人シャロームは、障がいを持つ方も、持たない方も、共に生きる温かいまちづくりを目指して長年活動してまいりました。その一環として震災以前から行われていた活動の一つに、障がい者と農家の方々が協力しながら、農作物を栽培するというものがあり、ひまわび油は、ひまわりを栽培し、油を製品化するという六次化の試みも含まれていました。この活動を発展させ、やがては農業授産を取り入れた障がい者施設の立ち上げも計画されていました。しかし、2011年の原発事故で状況は一変してしまいました。土壌汚染の明らかな土地でのひまわり油の生産は断念せざるを得なくなってしまったのです。
そんな中CRC日本はシャロームと一緒に取り組み、ひまわりプロジェクトが発足。今では全国250カ所に大輪の花を咲かせています。CRCひまわりプロジェクトは、東日本大震災および福島第一原発事故という人災を受け、2011年6月26日の総会に事務局提案として出され、発足しました。それは「ひまわりの種を送る」ことで、福島で暮らす人々の応援を通し、現地とプロジェクトに賛同する他都道府県の人々と共に、ひまわりの花をシンボルに「子どもの権利条約にもとづいた新しい社会をつくろう!」「そのための話し合いの場をそして人間関係を紡いで行こう!」という子どもの権利条約を根付かせる取り組みでした(『子どもの権利モニター』108・109=110・111号等参照)。 (CRC日本ひまわりプロジェクトより)
詳細はひまわりプロジェクト 専用サイトをご参照ください。
▼最後に
皆さまの温かいご支援を心よりお待ちしております。
先を生き社会を作るのは今の子ども達です。その子ども達の声を国連へ届けましょう!
どうぞ、宜しくお願いします!