養育態勢が悪化、子の返還命令「撤回」…最高裁

http://www.yomiuri.co.jp/national/20171228-OYT1T50024.html

養育態勢が悪化、子の返還命令「撤回」…最高裁

 国外に連れ去られた子の扱いを定めたハーグ条約に基づき、父がいる米国に子を返すよう命じて確定した裁判所の決定について、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は21日付で、確定後に父の養育態勢が悪化したことを理由に返還を命じない決定をした。

 同条約の実施法は、子の返還命令が裁判所で確定しても、事情の変化が生じた場合には、裁判所に申し立てて命令を変更できると規定。外務省によると、同条約が日本で発効した2014年4月以降、今回が同法の規定に基づく初の申し立てだった。

 決定などによると、両親は6~11歳の子4人と米国で暮らしていたが、14年7月、母が4人を連れて日本に入国。父は家裁に子の返還を申し立て、16年1月に4人を米国に返すよう命じる決定が大阪高裁で確定した。だが、その後、父が生活に窮し、母が返還命令の変更を申し立てた。

2017年12月28日 10時08分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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