元厚労省の分析官の離婚と自殺の相関についての論文です。
http://sr-yanagawa.sakura.ne.jp/essay/pdf/20160426_yanagawa_jisatsu%20rikonn.pdf
昨年発表の論文で統計データも6年前なので,現在は更に酷い状況になっていると推察できます。
「男性の離別者の自殺者の増加率は他の群よりも明らかに大きくなっている。すなわち自殺者数の急増の原因には男性の離別者が関係していると思われるのだ。(中略)男性の自殺者数は離婚件数と強い相関があるが,一方,女性は殆ど相関は無い」とのこと。
自殺大国日本の自殺要因に男性の離婚に伴う理不尽があることは明らかです。
この問題はかなり前から他の学識者も指摘していますが関心は持たれません。私も今まで自殺対策のNPOや政治家,行政,報道に掛け合いましたが関心を示した方にはで会えませんでした。
日本の社会問題は,「女性と若者」だけであって,毎年沢山の父親達が自死していき,年々増え続け,すなわち父親を失う子ども達が同数増えようが,大した問題では無いのでしょうか。(小島太郎)
カテゴリー: 5,意見・論文