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都議選と当事者団体について思う
子どもを連れ去られて法的救済が無いことを思い知らされてから,ありとあらゆる選挙で,拉致司法,拉致行政を改善するご助力を頂けそうな方を探し,応援することにしている。
都議選の選挙告示まで残り3日,投票まで13日に迫った。
ご存知の通り,都議会は都議会のドンと呼ばれる方に牛耳られていると指摘し戦った都知事が昨年勝利した。
そして,その勢いで今回大量の独自候補者を擁立して都議選に望み,主会派となる目論見でいる。
本来の議会二元代表制について考えさせられる。
「都議会と都知事(二元代表制について)」:東京都都議会HP
親子引き離され当事者からは評判の宜しくない元日弁連会長の宇都宮健児氏が至極まっとうな指摘をし頷かされた。
「小池さんの出した方針を推進、賛同するなら議会はいらない。(太平洋戦争下の)大政翼賛会と同じ。都民ファーストの会は、議会を何だと考えているのか?」と疑問を呈した。
確かに今までには,任期中一度も議会質問もせず,存在意義の無い主会派議員が10人もいた。都民の税金10億円は無駄にしている。
今回,都知事の会派である都民ファーストの会は,自分自身の考えより都知事の考えを忖度すると明言している大量のイエスマンを送り込んだのだから,今まで以上に存在価値の無い都議が増えるだろう。
前回の都知事戦の際には,子の連れ去り引き離し問題について質問をしたが,都知事は全く興味を示されなかったので,現時点ではあまり期待をしていない。
この二元代表制の無力化を考えると親子引き離し問題の当事者団体についても考えさせられてしまう。
連れ去りは違法では無く,連れ戻しは未成年者略取誘拐だとする警察の横暴は,ごく最近でも,親権者である父親と祖父母らが逮捕された事件で,明らかにされた。
この法的根拠の無い運用の慣習に動機づけられ横行している実子誘拐とその後の親子断絶問題に対して,立法に救済を求め設立されたのが親子断絶防止法議員連盟であったはずだ。
ところが,取り返しの着かない時間を奪われている緊急な課題であるにもかかわらず,毎回国会には提出されずに,この問題の立法救済を既に3年以上空費させている。
安保法案,カジノ法案,共謀罪など何かで紛糾すれば,子どもを誘拐され断絶されている問題は後回しとされ続けてきた。今後も同様に,取り返しの着かない時間が空費される可能性は否定できないだろう。
しかも既に,実子誘拐や親権濫用を解決する問題では無く,離婚後の養育費と面会交流の問題にすり替えられている。法の強制力の及ばない面会交流の相場が変わると期待させる理念法と引き換えに,不当目的利用が横行する既存法を尊重し,実子誘拐を合法化する法的根拠を与えるものに成り果ててしまった。係争を仕掛ければ破綻主義で離婚を認める運用と実効支配の継続性を優遇する運用に切り込まずに,面会交流の相場を変えたい願望を掲げて前進するとは到底思えない。
何でこのようなことになったのだろう?
二元代表制と同じことが考えられる。
本来,中立に被害当事者団体の意見を収集する役目であった,親子断絶防止法全国連絡会事務局が,当事者界のドンと成り果て,反対意見を認めず,賛同しない者には情報を与えず排除する横暴をするに至っている。
最大会員数の当事者団体も規約に親子断絶防止法を尊重することを掲げたため,逆行するような条文に成り果てても,反対意見を表明することは許されなくなった。その風紀を乱すものを強制退会すべく運営委員会で頻繁に議論されているらしい。
私自身は,逆行する条文に成り果てた理念法に時間を空費されたくないので親子断絶防止法の廃案と,現在の議連の解散を望んでいるが,日々,修正を望む当事者達から代弁を期待する意見を聞かされ続けている。
気乗りしないが,当事者団体のドンに,「今国会で提出されないのなら次の国会までに修正を望む当事者達と確り話し合って欲しい。」と連絡したところ「そのような者は殆ど居ない。自分の都合の良いように話を聞き違えているのだろう。」との返答であった。
また,懸命に親子断絶防止法の成立に向けてロビー活動をしていた当事者が,私に情報漏洩している嫌疑をかけられ,つい先日,一方的強制的に全国連絡会から退会させられたらしい。一体,当事者団体の事務局が当事者に情報秘匿するような情報とはどんなものがあったのだろうか?
雑談含め全ての情報に守秘義務があり,一方的に疑いを掛けられ処分されるのだから交友を断つしかなく,当事者界を割る存在でしか無い。
宇都宮元日弁連会長の昨日の言葉「賛同するなら議会はいらない。(太平洋戦争下の)大政翼賛会と同じ。」がぴったりと,実子誘拐被害者団体には当てはまる。
そもそも,誘拐の様態でない別居親が,活動の先導をしていたら,問題の本質がずれるのは当然だろう。似て非なる問題の当事者なのだろう。
当事者の敵は当事者になりやすいと語った明智カイト氏,当事者達にあまり知られていないが懸命に実子誘拐を可能にしている行政の運用の問題を明らかにしようとしている宮瀬都議
問題解決を逆行させる当事者運動に飲み込まれず
次世代の誰かの為の共同親権運動では無く,我が子と生きる権利を取り戻す為に活動していこう。