kネット・メールニュースNo.338「福田雅章、親子断絶防止法の盲点を語る」

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□■  kネット・メールニュース  No.338
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「家庭裁判所に法の支配を。日弁連に人権の確立を。」
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このメールニュースは、主に共同親権運動、親子引き離し問題
についての情報を発信するものです。 2017年5月14日
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■今号のトピックス
1 福田雅章、親子断絶防止法の盲点を語る
2 子の拉致引き離し問題を 行政と市民運動から考える
3 断絶弁護士、澤田和也、長森亨弁護士
4 シリーズ「ジェンダー・ウォー」

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┣☆┫1 福田雅章、親子断絶防止法の盲点を語る
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2017年5月5日(祝)、子どもの日、共同親権ネットワーク
(以下、Kネット)主催の講演会『誰のための親子断絶防止法案?
〜共同親権に断絶促進法はいらない〜』が、
文京区湯島の全労連会館にて行われ、約40名の参加者が集まりました。
報告の詳細は以下から。

誰のための親子断絶防止法案? レポート

以下は、福田雅章さん(一橋大学名誉教授)の講演の抜粋です。

(略)
両親が係争中の別居家庭では、子どもが別居親に会いたくないと
発言するケースがあります。
自己決定論的解釈では、子どもの発言そのものを尊重し、
別居親と会わせないことを是認し、その責任を子どもに負わせます。
日本で暗躍するアマゾネス弁護士は、子どもに自己責任を負わせ、
同居親が元パートナーとの関係を一切絶って人生を歩むよう促します。
そこには、子どもの視線は一切ありません。

一方、関係論的解釈では、子どもの「会いたくない」という発言は、
大人への愛着行動である「ねぇ、ねぇ」に当たります。
大人は、「なーに?」と応答する義務を負います。
現実的に危険の及ぶDV・虐待など、面会交流が子どもの利益に
明らかに反する場合を別として、何故子どもが会いたくないと言っているかを
一緒に考え、疎外要因を除去・緩和するよう、大人は努力を求められます。

昨今、子の監護や面会交流を巡る事件が激増しており、
今後離婚事件は弁護士業界の花形になっていくと言われます。
代理人が依頼者である父母の利益だけのために活動することは許されず、
訴訟外の存在である子どもが成長発達できるように、
司法、行政、実父母といった大人たちが協力しあう
制度にしていかなければならない、と福田さんは提言しました。

親子断絶防止法については、推進側から開示された情報が少なく、
2016/12/13付修文案への表面的な所感であることを前置きした上で、
福田さんは二点の懸念を述べられました。

一つ目は、子どもの意思が面会交流の制限事由として使われる
可能性が十分にあること。
法案の第三条には、子どもが意思を表明していない場合でさえも、
司法が子の意思を強引に聞き出そうとする運用を行いかねない
文言が含まれていると、福田さんは指摘しました。

二つ目は、同居親やその代理人が暴力や虐待のおそれを申し立てるだけで、
面会交流が制限される可能性が十分にあること。
諸外国では、明白に現実的な危険が起こりうる場合を除き、
治療プログラムの提供などを含め別居親と
子どもとの関係維持を図っていくところ、
同法案の第九条にはそのような手当てを考えた文言は見当たりません。

親子断絶防止法の賛成側と反対側が、十分に意見を交わすことなく、
拙速にいずれかの立場を立法化しては子の利益に適わない。
より緻密かつ総合的に「子どもの権利」の視点に立脚した法制度を、
関係者全員が議論して着地することが重要、と福田さんは総括しました。

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┣☆┫2 子の拉致引き離し問題を 行政と市民運動から考える
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2017 年 5 月 28 日(日)

子の拉致引き離し問題を 行政と市民運動から考える

海外では誘拐・児童虐待とされる片親による子の連れ去りが,
日本国内 では横行し,断絶される親子の問題が起きています。
現状の司法の運用 を容認明文化する立法の動きもあるなか,
当事者の市民運動や行政へ の働きかけから,
問題の解決を探る勉強会を開催いたします。

第一部
「子の連れ去りとその後の断絶を可能にしている
DV 支援措置の不当目的利用の実態を
明らかにすべく挑んだ都議会質問の進捗とこ れから」

宮瀬英治氏 (日本政策学校 1 期生・東京都議会議員)
国際協力 NGO 風の会ファウンダー。
しがらみのない政治を標榜し,自殺や DV の問題,
予算の不正など正 義を貫く為の政策を実践されてきた。
真に困っている方達の役に立ちたいという思いから
親子断絶問題にも関わる。

小島太郎 (日本政策学校 10 期生・共同親権運動ネットワーク)
立法に期待するだけでなく,
行政への働きかけや差別を解消する市民運動により,
問題 の早期打開を図り,都から国,区市町村,
市民運動から世論形成の必要性を説く。

第二部 「当事者たちの声を社会に届ける計画作り ~差別解消に向けて」
明智カイト氏 (日本政策学校講師)
『草の根ロビイング勉強会』運営メンバーとし
「ロビイング」や「アドボカシー」が学べる機会を提供している。
自身も中学生の時にいじめを受け、自殺未遂をした経験から
「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」を立ち上げて、
「いじめ対策」「自殺対策」など のロビー活動を行ってきた。
著書に『誰でもできるロビ イング入門~社会を変える技術~』(光文社新書)

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┣☆┫3 断絶弁護士、澤田和也、長森亨弁護士
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完全な親子断絶を審判で主張する澤田和也、長森亨弁護士について
の情報です。

この事件は子どもの奪い合いに母親側が人身保護法を用い、
昨年3月に子どもを引き渡した後、
その後父子の関係が途絶えたケースです。
母親側は父子関係を間接交流に至るまで完全に断つことを裁判で主張しており、
弁護士がついていながら、いまだにこういった露骨な養育権侵害の主張が
なされる事例として父親側の了承を得た上で紹介します。

完全な親子断絶を審判で主張する澤田和也、長森亨弁護士

子への実効支配が最優先ルールの日本では、
人権救済とは何の関係もなく、人身保護法が
子どもの奪い合いのための手段として使われています。
主な利用方法は、裁判所の決定違反への強制執行の付与です。
その後に親子が引き離されようがどうなろうがおかまいなしです。

このケースでは
別居後、仮処分の結果、母親に監護者が定められましたが、
その際、喘息の子どもの吸入器をAさんが持って出なかったのが
監護者指定の主な理由とされたようです。
ところがその後、Aさんのもとにいるお子さんは、
一度も喘息を発症していません。

Aさんにとって、裁判所にきちんとした審理をしてもらったとは
とても思えなかったはずですが、
その仮処分の判断をした同じ民事部が
人身保護請求に至るまで同じ事件の決定を下し、
その後父子関係が今日においてまで途絶えています。

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┣☆┫4  シリーズ「ジェンダー・ウォー」
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宗像充「ジェンダー・ウォー」日本版

府中萬歩記、という冊子で連載しています。

ジェンダー・ウォー 第一回 「ジェンダー・ウォー」日本版

先日、子どもと離れて暮らす親たちの集会で、
久米泰介さんを呼んで話を聞いた。
久米さんは、関西大学の社会学部に在学中からぼくたちの運動に顔を出していた。
その後、アメリカに留学して修士をとり、今は大学院に再入学して、
アメリカの男性運動(マスキュリズム)の著書を盛んに翻訳している。
2015年に翻訳出版したWarren Farrellの『男性権力の神話』は、
日本語の男性運動の数少ない入門書となっている。

今回、久米さんを呼んで話を聞いたのは、
ぼくたちの共同親権運動と彼が日本で進めていきたいと考えるマスキュリズムが、
密接不可分な関係にあるからだ。ちなみにマスキュリズムというのは、
フェミニズムの対語で、社会構造の中で女性の置かれた地位の向上と
男女平等を求める運動の男性版と考えていい。
現在の社会構造の中では女性だけでなく、男性も抑圧されており、
男性の被害者性を積極的に社会問題として取り上げようというのが狙いのようだ。

ちなみに、共同親権運動というのは、離婚後の子育てにおいて、
男性が育児に金以外はまったく関与できなくなっている現状について、
その格差是正を掲げて作った造語だ。ぼくが作った。
アメリカで父親の権利運動と呼ばれる運動の日本版だ。
子育ては権利だ、とぼくが主張しはじめると、
大半の女性の反応はきょとんとして、何言っているの、子育ては義務だ、
というものが大半だった気がする。

この連載では、こういったジェンダーをめぐる認識ギャップが、
実際のところどのように対立状況や議論の混乱を生み出してきたのか、
というのを自分の体験や運動の現場から紹介して考えてみるのが目的だ。
(略)

【★現在の読者数 725人】実子誘拐、親子引き離しの違法化を
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アマゾネス弁護士って・・・
男は「種馬」ってこと?(宗像)

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