http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160702-00000026-kyt-soci
京都新聞 7月2日(土)22時20分配信
別居親子の面会を支援 京都の弁護士らNPO設立へ
NPO法人の設立を目指し、総会を開く役員たち(京都市中京区・御池総合法律事務所)
子どもが、両親の離婚などで離れて暮らす親に会うことを支援しようと、京都の弁護士や家裁調停委員経験者が、NPO法人「京都面会交流ひろば」を立ち上げる。別居に至った感情のもつれなどで面会交流が実現しない場合があるため、第三者のスタッフが仲介や面会の付き添いで安心感を作り出す。
親権を失った親が子どもとの面会を求める調停や審判が近年増加。面会交流がうまくいっていないケースが少なくない。同ひろばの設立に携わる茶木真理子弁護士によると、背景には親同士の感情のもつれのほか、親権を持つ親が、失った親による子どもへの悪影響や連れ去りを懸念するケースや、家庭内暴力を受けたため住居を知られたくないことがある。
そのため同ひろばでは有料で、スタッフが双方の親と連絡調整をしたり、面会の待ち合わせ場所まで子どもに付き添ったりする。上京区の法華寺の協力で、寺の一部を面会場所に提供することもできる。親の相談にも乗り、1年以内をめどに自分たちで面会が続けられることを目指す。
2日には京都市中京区で設立に向けた総会が開かれた。市にNPO法人として認められれば、今秋から本格的な活動を目指す。西村豊子理事長は「夫婦関係が解消されても父母が協調して子どもの養育に関われることが望ましい。子どもを最優先に活動していきたい」と語る。
支援希望者やスタッフは順次募る。問い合わせは、御池総合法律事務所TEL075(222)0011。