http://www.amazon.co.jp/dp/4865433880
ー我が子に突然会えなくなるーその苦しみを理解できない残念な人々がいる。しかも弁護士の中にだ。本書はそのような弁護士への反論を元に、面会交流原則否定論者の詭弁に振り回されないための理論武装を目的に書いた。反論の元となったのは判例時報2260号の巻頭論文だが、21頁しかない論文に、合計で50か所ものツッコミを入れなければならなかったのだから、ツッコミの入れ食いのような作業であった。また、第五章では、経験者として面会交流を継続していく上で押さえておくべき点をまとめた。第六章では本書の主張の根拠となる資料を紹介しているので、子の監護者や面会交流についての協議・調停・審判で有用だ。面会交流原則的否定論者への反論をとおして、弁護士の主張だとしても屁理屈や詭弁でしかないこともあると思い知らされた。もし弁護士の能力や倫理観に幻想があるなら、それが全ての弁護士に当てはまるわけでないことも本書で実感できるはずだ。本書が親子の絆を守るための一助となることを願う。はじめに第一章 梶村太市氏の論文についての検討第二章 長谷川京子氏の論文についての検討第三章 渡辺義弘氏の論文についての検討第四章 三者に共通する問題点第五章 面会交流で押さえておくべきこと第六章 参考資料おわりになお、 梶村太市氏は判例時報2260号3頁に、「過ちては改むるに憚ること勿れ」と書いているが、「知りて行わざるはただ是れ未だ知らざるなり」という言葉もある。21世紀を児童虐待の世紀にしないためにも、是非とも有言実行を期待したい。
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