東京新聞:都内男性の人権救済 「事件として取り扱わぬ」 県弁護士会

都内男性の人権救済 「事件として取り扱わぬ」 県弁護士会
2015.11.11 朝刊 18頁 千葉中央版 (全378字)

 【千葉県】東京都国立市のライター宗像充さん(40)が、元配偶者の女性と暮らす子どもに送った手紙などを女性側が渡していなかったとして人権救済を求めている問題で、千葉県弁護士会は、宗像さんの人権救済の申し立てを「事件として取り扱わない」と決めた。

 宗像さんによると、県弁護士会から十月二十九日付で取り扱わないとの書面が届いた。宗像さんは「理由を伝えられておらず納得できない」として九日、日弁連に人権救済の申立書を送った。

 県弁護士会は、宗像さんの件について「そうした問い合わせは答えられない」としている。

 宗像さんは、事実婚だった女性と二〇〇七年に別れ、娘二人の親権は女性にある。〇七年四月から娘たちに手紙などを定期的に送っていたが、昨年、娘と面会し受け取っていないことが判明。今年九月に女性とその弁護士らを相手取り、県弁護士会に人権救済を申し立てていた。(中山岳)

9年前