第8回日本男性会議:女性もうれしい男性支援

http://kazokusaisei.jimdo.com/

女性もうれしい男性支援

 自殺、DV、引きこもりなど、男の生き方が問われる問題が起こり続けています。これは男だけの問題ではなく、被害者となりやすい女性の問題であったり、困難を抱え込まざるをえなくなる子どもの問題でもあり、家族や社会全体の問題でもあると言えます。こうした問題の背景には過酷な労働環境の問題だけではなく、ジェンダー意識や伝統的な家族意識の問題があります。女性論の立場で言えば、男性問題とも言えますが、男性の意識改革だけでなく女性もまた男性に対するジェンダー意識を変えざるを得ない時代にきているのかもしれません。
 男性と女性が対立するのではなく、真に平等で対等な関係を作り、ひとりひとりの個性が尊重される社会を作るために、性を越えた対話と共感の場を持ちたいと思います。これまで、関西で日本男性会議として7回の集まりを持ってきましたが、今回北海道でも男性と女性が当事者性を持って語り合う新たな場を設けたいと思います。

時 2014年10月12日(日)9:30~18:00
所 道民活動センター かでる2•7
    参 加 費  ¥1,000
(男女を問わず誰でも、子供連れでも参加できます)
 プログラム
  9:00 開場  受付
 10:00 〜 12:30 シンポジウム:『女性もうれしい男性支援』
        〜 ニュージーランドとアメリカの男性支援に学ぶ 〜
  シンポジスト   安積 遊歩 (作家、カウンセラー)
           久米 泰介 (ウィスコンシン大学スタウト校MS、社会心理学)
           味沢 道明 (メンズサポートルーム京都代表、カウンセラー)
  コーディネイター 服部 正明 (東海大学・国際文化学部・教授)
  13:30 〜 15:45 分科会
           分科会1 「男にとっての国際結婚・離婚」
           分科会2 「男の子育てを楽しもう」
           分科会3 「女と男の非暴力グループワーク」
           分科会4 「男性権力の神話 出版の訳  」
16:00 〜 18:00 全体ワークショップ&交流会
          ファシリテーター 味沢 道明(メンズサポート京都代表)

主  催 メンズカウンセリング協会 
後  援 札 幌 市 
北海道新聞社 朝日新聞北海道支社 毎日社新聞北海道支社

シンポジストプロフィール
安積 遊歩
1956年福島県生まれ。生後すぐに骨形成不全症と診断される。20代から障がい者運動にかかわる。1983年から半年間、アメリカのバークレー自立生活センターで研修を受け、ピア・カウンセリングを日本に紹介。障害を持つ女性の視点から様々な活動や発言を行ってきた。40歳で同じ障害を持つ一人娘の宇宙(うみ)を出産、2011年には娘と共にニュージーランドに短期移住。現在は札幌に住まいを移す。著書ほか:『車イスからの宣戦布告』、『女性に選ばれる男性たち』、『癒しのセクシー・トリップ』など。

久米 泰介
1986年生愛知県生まれ。関西大学社会学部卒、ウィスコンシン大学スタウト校修士課程修了(家族学)。学生時代から社会構造、ジェンダーとして残っている男性差別に疑問と関心を持つ。無論男性の性役割の変化としての父親の育児の児童への影響にも関心を持ってきた。アメリカでは父親運動にも参加、日米における数少ないマスキュリストの一人である。専門は心理学、社会心理学、父親の育児、ジェンダー差別(男性への)。現在は会社員をしつつ論文を寄稿。著書ほか:『男性の育児参画意欲とキャリア成熟意識』、『父親の育児参画度が児童の青年期の心理的健康に与える肯定的影響の日米比較』、『男性権力の神話』など。

 味沢 道明
1954年広島県生まれ。北里大学獣医科卒。1988、サラリーマン生活10年でギブアップ。専業主夫からパート主夫に。自然派料理教室のかたわら、日本の男性運動をリード、加害者の脱暴力支援を開始。加害被害、性別、年齢にかかわりなく、困難の渦中の当事者のためのさまざまなサポートを提供。メンズ仲間と1995メンズセンター開設、1995「男」悩みのホットライン開設、1998非暴力研究会設立、1998 メンズサポートルーム開設代表、2003日本家族再生センター設立 所長、2005 第一回日本男性学会議開催、2008メンズカウンセリング協会設立 理事。著書ほか:『料理も暮らしもいい•かげん』、『殴るな!』『脱暴力のためのファシリテート』、『メンズカウンセリング実践』など。

 コーディネーター
 服部 正明
1959年新潟生まれ。1984年横浜国立大学研究科修士課程修了(教育学)。1988年北海道東海大学・教育開発センター・講師。1994年ドイツ人と国際結婚。1995年よりデンマークのコペンハーゲン大学パナム研究所NMRセンターに1年間留学、留学中に長男が生まれる。2006年より札幌で単身生活。現在、東海大学国際文化学部・地域創造学科・主任教授。著書ほか:『個人中心の社会構造〜デンマークの生活経験より』、『生涯スポーツと運動の科学』、『初学者のための生理学テキスト』など

10年前