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両親合意で再び渡英 ハーグ初適用の日本の子供
2014/8/31 18:51
両親の離婚などにより国境を越えて連れ去られた子供の取り扱いを定めたハーグ条約に基づく返還命令を受け、母親と滞在していた英国から7月、父親のいる日本に帰国した子供(7)が、両親の合意で再び渡英していたことが31日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、母親と英国で暮らしながら、時折父親と面会することを条件に、8月上旬に日本の家庭裁判所で調停が成立した。子供は月末に再出国したという。日本が4月にハーグ条約に正式加盟後、日本人の子供への条約適用が初めて判明した事例だった。
父親側の代理人弁護士によると、面会の具体的な日程のほか、来年には日本に帰国する約束も得られたことなどから渡英に合意したという。
両親は日本人で昨年から別居し、母親が今年3月末に仕事の都合で渡英した際に子供を連れて行った。予定を過ぎても帰国しなかったため、父親側が5月、条約に基づき子供の返還を申請。英国の裁判所が7月22日に子供を日本に帰すよう命じ、子供は同月末に帰国していた。〔共同〕
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