2008年11月23日 信濃毎日新聞
「平等な親権」法整備訴え 親子ネットNAGANOが学集会
離婚後に親権がなく、自分の子どもに会えなくなっている県内の親たちでつくる
「親子ネットNAGANO」が22日、体験などを語り合う学習会を松本市Mウイングで初めて開いた。
民法では離婚後にどちらか一方にしか親権を認めていないため、
参加者は「どちらの親にも平等に親権を認めてほしい」と法の整備などを訴えた。
親権のない親たちら16人が参加。
子どもと会う面接交渉が法律上明文化されていない問題や、
長期間会えないことで子や親権のない親への精神的な影響を専門家や臨床心理士が話した。
その後、参加者が自身の例を発表。
長野市の男性(44)は、離婚時の裁判で月1回の面会に合意したにもかかわらず、
前妻に断られて2人の子どもに2年半近く会えなくなっている状況を説明。
「会いたいと言い続けることで、子どもにプレッシャーを与えてしまわないか不安」と漏らした。
また、夫から暴力を受け、1人で実家に帰って以来、
子どもに会えなくなっている千葉県の女性(31)は「突然、会えなくなり、子どもも困惑している」と話した。
同会は今後、月1回のペースで学習会を開く予定。
代表の堤則昭さん(43)=北安曇郡白馬村=は
「当事者同士が問題を共有し、交流することから始めたい」としている。
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