2008年11月29日毎日新聞地方版
意見交換:親権の悩みで 子供との面会、制度化を--松本で県内初 /長野
松本市中央公民館(Mウイング)でこのほど、
離婚後の親権や子供の人権について話し合う
「学習・意見交換会in松本」が県内で初めて開かれた。
市民団体「親子ネットNAGANO」(堤則昭代表)主催。
親権が無く離婚後に我が子に会えないといった悩みを抱える人など約10人が意見交換した。
親子ネットなどによると、日本は離婚後の親権は、
両親のいずれかに認める「単独親権制度」。
ただ、親権を持たない親が子供に面会する権利を守っていないため、
親権を持つ側の意向で面会を拒否されることも多いという。
フリーライターの宗像充さん(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)は講話で
「子供にも、親にとっても会えないダメージは大きい。
子供の成長にも影響する。会うために連れ去ってしまう親も多い」
と指摘。欧米諸国のように離婚後も共同で親権を持つ制度に変更する必要があると語った。
堤代表は「離婚後、子供に会えないという現実を知ってほしい」と話した。
【渡辺諒】
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