フジテレビ:「ハーグ条約」が日本で発効 「子ども連れ去り」で新ルール

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「ハーグ条約」が日本で発効 「子ども連れ去り」で新ルール

フジテレビ系(FNN) 4月1日(火)21時11分配信
「ハーグ条約」が1日、日本で発効した。
渡辺美穂さんは、今は成人している娘に、長い間、会うことができなかった。
渡辺さんは「つらいですね。娘と一緒に桜を見たというのが、一番大きいです」と話した。
発端は、アメリカ人の夫との離婚だった。
渡辺さんは「離婚の原因は、DVでした」と話した。
当初はアメリカで、夫と娘と3人で暮らしていたが、離婚後、娘と2人、日本へ移り住むことになった。
しかし、元夫が、娘に会いたいと言ってきたことから、渡辺さんは、いったん娘を渡米させた。
すると突然、元夫は、娘を日本に帰さないと主張してきた。
無理やり連れて帰れば、誘拐犯にされかねず、娘とは離ればなれになった。
渡辺さんは「『さあ、おうちへ帰ろう』って、ただそれだけなんですけれど。それができなくなってしまって…」と話した。
しかし、こうした問題を解決するための「ハーグ条約」が、1日に発効する。
国際結婚した夫婦が、離婚や別居などで破綻し、どちらか一方が、16歳未満の子どもを無断で国外に連れ去った場合、原則として、もとの居住国に戻し、親権などをその国で争うという条約。
子どもの親権をめぐるトラブルは、世界中で増えてきている。
アメリカから日本に、子どもを連れ去られたと訴える親たち。
条約発効前の連れ去りについても、条約を適用することなどを訴えた。
子どもを連れ去られたと主張する男性は「3月31日以前に連れ去られた子どもと、4月1日に連れ去られた子どもと、何が違うんですか」と話した。
返還を求める親側に、DVや虐待などのおそれがある場合について、棚瀬孝雄弁護士は「子どもに危害が及ぶおそれがある場合には、子どもを返さなくてもよいと。(DVか不当な連れ去りか)どちらの事案なのか、きちんと見極めないといけない」と述べた。.
最終更新:4月1日(火)21時11分

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