次男連れ出し焼身自殺、次男も重体 容疑者死亡のまま書類送検へ
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フジテレビ系(FNN) 12月24日(火)19時5分配信
離婚調停がまとまる間際に悲劇が起きてしまった。23日、東京・文京区の区立小学校で、野球の試合に参加していた小学3年生の次男を49歳の父親が連れ出し、灯油のような液体をかぶって火をつけた事件。父親は23日夜、死亡が確認され、次男は現在も意識不明の重体となっている。
24日午後3時すぎ、警視庁の捜査員が、父親の自宅の家宅捜索を終え、家から出てきた。
事件現場を目撃した人は「『ボンボン』と2回、爆発音がした。扉を開けたら、火が出ているから、『あっ!』と思って。親も燃えていて、子どもも『あっ!』という感じ。(子どもの)洋服が燃えて、ちりちりして、『助けて、助けて』と騒いでいた」と話した。
警視庁によると、父親は3年前に妻や子どもと別居。
2012年5月、妻は実家近くの上野警察署に「息子が登校しようとした時、玄関の前に別居中の夫がいて、息子の腕を引っ張ったりしたので、それを止めようとしたら、(夫に)けられた」と相談をしていた。
相談を受け、警視庁は、子どもの通学路などを警戒したが、トラブルがなかったため、2012年12月、妻の了承のもと、警戒は解除された。
近く、離婚調停は終わる予定だったという。
また、警視庁への妻の説明では、事件前、父親は息子への面会が制限されていたという。
事件直前の父親の様子について、事件発生の30分ほど前、49歳の父親が自宅マンションから出てくるのを目撃した人の話によると、ジャージー姿で、いつもと変わらない様子だったという。
また父親は、周囲に子どものことについて、悩んでいることを打ち明けていたことが取材でわかった。
家族間の問題にくわしい、フラクタル法律事務所の田村勇人弁護士は「(父親は)子どもと会えなくなるかもしれないという恐怖心から、追いつめられて、あのような行動にいたってしまったのではないかと思う。裁判所が、なぜ、直接の面会を制限したのかを正しく理解して、それをちゃんと払拭(ふっしょく)する努力をすべきだった。今回のようなことをしたのは、本末転倒で、正しく理解できていない行動だと思う」と述べた。
警察は24日、父親の自宅を家宅捜索した。
自宅からは、自殺をほのめかしたり、次男に会いに行くなどの内容が記された遺書が見つかったほか、23日の現場には、手錠などが落ちていたこともわかった。
警視庁は、父親が次男を巻き添えに無理心中を図ろうとしたとみて、容疑者死亡のまま、殺人未遂容疑で父親を書類送検する方針。.
最終更新:12月24日(火)19時26分
Fuji News Network