無理心中か:小学校で灯油かぶり火、男と次男重体
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20131223-OHT1T00138.htm
23日午前10時半ごろ、東京都文京区千駄木の区立汐見小学校の校庭に会社員の男(49)が侵入、校庭にいた小学3年の次男(9)を連れ出して灯油のような液体をかぶり、火を付けた。2人はやけどを負って病院に運ばれたが、男は死亡が確認された。次男は意識不明の重体。警視庁駒込署によると、男は離婚調停中で妻、次男と別居中だった。同署は男が無理心中を図った殺人未遂の疑いもあるとみて詳しい状況を調べている。
「親子が燃えている」。事件発生直後、警察に寄せられた通報の言葉は異様だった。駒込署によると、校庭では当時、少年野球チームの親子親善試合が行われ、次男を含む児童と保護者が参加。男は次男の手を引いて校庭の脇に連れ出し、液体を浴びて火を付けた。現場から灯油が入っていたとみられる缶とライターが見つかった。男は以前、野球チームの監督をしたことがあった。
上野署によると、昨年5月、妻から「別居中の夫が実家に来て子どもの手を引っ張ったので、制止したら夫に蹴られた」と相談があった。同署は通学時間帯のパトロールを強化し、月に1回は妻と連絡を取っていたが、その後トラブルはなく、同年12月に妻の了解を得て警戒態勢を解いた。
次男と遊んだことがあるという6年男子児童(11)によると、最近の次男は元気がない様子だった。父親については「優しく、遊んでくれる」とする一方で「様子がおかしい」とも話していた。
汐見小は、行政や学校、PTAなどが協力して放課後の学校を児童の居場所として開放する文京区の事業「放課後オアシス」の唯一のモデル校。休日で、学校付近を通りかかった別の6年男子児童は「ウチの学校は防犯カメラがあって安心していたのでビックリです」と驚いた様子だった。
(2013年12月24日06時03分 スポーツ報知)