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□■ kネット・メールニュース No.159
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「家庭裁判所に法の支配を。日弁連に人権の確立を。」
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このメールニュースは、主に共同親権運動、親子引き離し問題
についての情報を発信するものです。 2013年12月24日
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■今号のトピックス
1 恐れていた最悪の事態、文京区の殺人、自殺
2 離婚調停:トラブル増加 父親の意識変化も
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┣☆┫1 恐れていた最悪の事態、文京区の殺人、自殺
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昨日報じられて、どのメディアも報じていた事件です。
こういう事態が起きるのではないかと、恐れていましたが、
実際に起きてしまい、残念でなりません。
一方で、メディアの事件の取り上げ方は、
これまでのDV殺人の括りから一歩踏み出した内容になっています。
今朝の読売の朝刊はこの事件について
「争いから子どもを守ろうと、
昨年4月に改正民法が施行され、
未成年の子を持つ夫婦が離婚する際、
親子の面会や養育費の分担を事前に取り決めるよう定められた。
ただ、関係がこじれた夫婦間の合意は難しく、
自治体などによる支援態勢の充実が急務となっている」
とコメントしています。
事件について詳細はわかりませんが
報道によると
・この事件は離婚前の共同親権下の事件
・調停中・したがって調停が成立すれば、
面会の回数は決まる可能性があったが
(ただし月に1回などごく限定的)
おそらく父親に親権がくることはない。
また面会の履行の保障もない。
・父親が子どもと会えなかった。
DV防止法による保護命令が出ていたなら
母子のシェルターへの避難がなされなければ、
このような事件が起きる危険は排除できませんが
母親はそのような措置をとらなかった。
・父親を息子の周囲から排除するために
母親の要請を受け行政機関が動いた。
「心中」というのは殺人ですので、
それによって父親の行為を肯定することはできませんし
親どうしの関係に子どもが巻き込まれたということであれば
最悪の結末だとは思います。
一方、父親の側から見れば
裁判所に行って、調停で親権を得るのも、
十分に子どもの養育にかかわるのも、現状ではまったくできず
子どもの周囲からも危険人物扱いされているので、
絶望するのは経験者としては予想がつきます。
年末やクリスマスの時期には、
このような連れ去りや事件が頻発しますが、
親子のもとに適切な支援が届かず、
事件が起きたのであれば、残念でなりません。
■読売新聞 12月24日(火)8時14分配信
「助けて。助けて」男児が叫ぶ声…焼身無理心中
23日午前10時半頃、東京都文京区千駄木の区立汐見小学校の校庭で、
近くに住む会社員の男(49)が、
野球の練習をしていた同小3年の次男(9)を校舎脇に連れ出し、
携行缶に入った灯油のような液体を自ら体にかけて火をつけた。
火は次男にも燃え移り、2人は病院に運ばれたが、
男は同日夜、死亡し、次男はやけどを負って意識不明の重体。
警視庁駒込署は男が無理心中を図ったとみて殺人未遂容疑で調べている。
汐見小に隣接するアパートに住む男性(52)は、
爆発音を聞いて部屋から飛び出した。
駆けつけると、校庭で男が倒れた状態で燃え、
そばで衣服の燃えている男児が
「助けて。助けて」と叫びながら走っていた。
少年野球の関係者が燃えている服をはぎ取ろうとしたり、
じょうろで水をかけたりしたが火は思うように消えず、
男性もホースを引いて消火を手伝った。
男性は「なぜ子どもがこんな目にあわなければいけないのか」と憤っていた。
男は以前、次男が所属する少年野球チームの監督をしていた。
男と同じマンションに住む女性は
「以前は息子と熱心にキャッチボールをする姿を見たが、
最近の暮らしぶりは分からない」と話した。
■毎日新聞毎日新聞 12月24日
<親子心中>父 別居の妻と子供の面会方法を協議中
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131224-00000021-mai-soci
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┣☆┫2 離婚調停:トラブル増加 父親の意識変化も
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事件を予想するかのように
毎日新聞は以下の報道を当日していました。
弁護士にコメントを求めても
「禁煙の仕方をタバコ会社に聞くようなもの」
で見当違いですが、
その弁護士でも、実態は対応不能になってきたということです。
求められるのは支援と法整備です。
■毎日新聞2013年12月23日
離婚調停:トラブル増加 父親の意識変化も
http://mainichi.jp/select/news/20131224k0000m040091000c.html
何らかの事情で自由に子供に会うことができない親が、
面会などを求める裁判所での調停や審判の件数はここ10年で増加の一途だ。
最高裁判所の統計によると、
調停と審判を合わせて2003年は4841件だったが、
12年は1万1459件になった。
家族法に詳しい榊原富士子弁護士(東京弁護士会)は、
背景に少子化や離婚しても子育てに関わりたいなど
父親の意識の変化があるとみている。
子供がトラブルに巻き込まれるケースも少なくない。
静岡市では03年7月、夫(21)が離婚調停中で
別居する妻(21)の実家に押しかけて
ペットボトルに入れたガソリンのようなものを頭からかぶり、
「火をつけるぞ」と脅迫。
11カ月の長男を車で連れ去った。
車は国道沿いの駐車場から70メートル下の林に転落。
2人とも死亡した。
今年5月には離婚調停中の妻の実家から
長男(1)を連れ去ったとして、
東京都杉並区に住む会社役員の夫(33)が
未成年者略取容疑で逮捕された。
11年1月には別居中の夫と暮らす長女(4)を
連れ去ろうとしたとして、福岡県太宰府市の妻(36)
=年齢はいずれも当時=が同容疑で逮捕される事件もあった。
榊原弁護士は「紛争の最中は当事者は孤立して
思い詰めてしまいがちで極端な行動に走ることがある。
カウンセリングなど適切なサポートを受けられる
態勢を整備することが必要だろう」と話す。
【牧野宏美、高島博之、水戸健一】
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一方の言い分のみを聞いて、
周囲が子どもから親を排除する
というのが、現在の行政や学校・園の現場の実態。
園や学校には、通わせている親がほんとうに親かどうか
別に親がいて子どもとどういう関係なのか、
知るすべもない。
現場の対応はケースバイケース。
要するに行き当たりばったり。
それは家裁も同じで、
これで事件が起きない方が不思議だった。(宗像)
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