毎日新聞:<親子心中>父 別居の妻と子供の面会方法を協議中

<親子心中>父 別居の妻と子供の面会方法を協議中

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131224-00000021-mai-soci

毎日新聞 12月24日(火)11時37分配信

 東京都文京区千駄木2の区立汐見小学校で、会社員の男(49)が同小に通う別居中の次男(9)と灯油のような液体をかぶって火を付け無理心中を図った事件で、死亡した男が妻(40)との離婚調停の中で次男ら子供との面会方法について話し合いを進めていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁駒込署は、男が子供に会えなくなることを悲観して事件を起こした可能性があるとみて調べている。【松本惇、山崎征克、神保圭作、水戸健一】

 捜査関係者によると、男は2010年9月から妻、中学生の長男、次男と別居し、離婚調停中だった。この中で、離婚成立後に子供と面会する場合の具体的な方法や回数などについて、弁護士を交えて協議していた。男は家族との面会を制限されていたが、調停は近く終結し、離婚が成立する見通しだったという。

 男は昨年5月、台東区内の妻の実家に突然現れ、次男の手を引っ張って連れ去ろうとし、制止しようとした妻に暴力を振るったことから、妻が管轄の上野署に相談していた。その後は相談はなかったが、男は最近になって次男が所属している少年野球チームの練習にたびたび姿を見せるようになったという。男は以前、このチームの監督をしていたことがあった。

 男は23日夜に全身やけどで死亡し、次男は意識不明の状態が続いている。

 ◇1時間目の前に全校集会

 事件から一夜明けた24日朝、汐見小では教員や保護者らが通学路に出て登校する児童を見守った。

 文京区広報課によると、1時間目の前に全校集会が開かれ、矢島清重校長が児童に「(重体の次男は)今もけがと闘っているので、よくなるように祈ってください」などと語りかけた。

 授業は通常通りに行われているが、学校は午後5時から臨時の保護者会を開く予定。また、区は事件でショックを受けた児童の心のケアのため、スクールカウンセラーらを数日間、学校に常駐させて相談を受け付けるという。

10年前