「誘拐じゃない…」国際結婚破綻後、子どもたちの思いは
久しぶりに再会した兄(左)と弟=今年3月、名古屋市内、細川卓撮影 |
http://www.asahi.com/national/update/0522/TKY201305220195.html
【杉山麻里子】国際結婚の破綻(はたん)後、どちらかの親の母国などに一方的に連れ去られた子どもを元の国に戻すことを定めたハーグ条約が22日、国会で承認された。親同士が争う陰で、対象となる子どもはどう思っているのか。12年前、米国から日本に「連れ去られた」兄弟を訪ねた。
兄弟は、日本人の母と米国人の父の間に米国西部で生まれた。1996年、両親が離婚し、母が単独親権を取った。兄弟は父と月に8日ほど面会していたが、その後、父が親権変更を申し立てた。その裁判中、母は父の意に反して兄弟を連れて日本へ帰国した。
兄(23)が小学6年、弟(22)が同5年のときだ。母は「腰を痛めた祖母の介護のため、何年か日本で暮らす」と説明していた。だが、半年後、米国の司法当局は国際誘拐罪で母の逮捕状を取り、戻れなくなった。
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