小4長女を床に投げる 東区の母を逮捕
2012年3月24日 15時04分
10歳の長女を床に投げ落としてけがをさせたとして、名古屋・東署は24日、傷害の疑いで名古屋市東区矢田、パート佐藤幸枝容疑者(35)を逮捕した。
逮捕容疑は、23日午後7~9時半ごろ、自宅で小学4年生の長女の手足を粘着テープで縛り、抱え上げて床に落とし、手や胸に軽い打撲を負わせたとされる。
東署によると、佐藤容疑者は犯行後に「子どもにけがをさせてしまった」と自分で署に通報。長女は今回のけが以外、目立った外傷はなかった。「子どもが言うことを聞かず、子育てのストレスでかっとなってしまった」と供述している。
長女は昨年5月、「母に髪を引っ張られて暴力をふるわれた」と矢田交番に相談。東署は虐待の疑いがあるとして市中央児童相談所に通告した。相談所は昨年7月まで3回、長女を一時保護した。
佐藤容疑者は長女と2人暮らし。夫と離婚し、近所に身寄りがなかった。
佐藤容疑者の友人の女性(30)によると、佐藤容疑者宅では以前から怒鳴り声が聞こえていた。女性は「長女を明治村や買い物に連れて行ったりして、一生懸命育てている面もあった。母子家庭の子育てで疲れていたのでは」と話した。
佐藤容疑者と長女は23日、この女性の自宅に遊びに来たが、長女と女性の子どもがけんかをしたという。女性は「家で長女をしかったのかもしれない」と話した。
相談所の久保田厚美相談課長は「親子関係がうまくいっていないようだったが、これまで大きな問題はなく、暴力は確認していない」と説明している。
(中日新聞)
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