日本ハーバード・クラブ主催ドキュメンタリー映画特別上映会とセミナーのご案内
日時:2012年4月9日(月)午後1時~午後5時および午後6時~午後9時
日本国内および国外からの、親による子どもの連れ去りを題材としたドキュメンタリー「From the Shadows」の特別上映会およびセミナーのご案内。
ドキュメンタリー映画「 From the Shadows」(製作中)の特別上映会が、 4月9日(月)に東京・赤坂の日本財団で開催されます。子どもの連れ去り問題に関するセミナーも催され、映画の製作者デイビッド・ハーン氏と、子どもを連れ去られ、取り残されてしまった父親であるジョン・ゴメス氏が、それぞれの立場からこの問題について語ります。皆様のご参加を心からお待ちしております。
場所:日本財団ビル3階(東京都港区赤坂1-2-2)
参加費:ドキュメンタリー上映会 (6:30 p.m.から) …¥4,000
セミナー(3:00pmから) …¥4,000
キュメンタリーとセミナー両方お申し込みの場合…¥8,000
申込方法:メールで下記までお申し込みください
e-mail: john.gomez.83@post.harvard.edu
日本への子どもの連れ去りや日本国内での子どもの連れ去りは、社会的問題として日本でも関心が高まっています。問題の深刻さは、日米政府交渉でも5大課題のひとつとして取り上げてられていることでも明らかです。昨年 9月21日、米オバマ大統領は、国連総会に出席した際、野田首相に対し「国際的な子の奪取の民事上の側面に関するハーグ条約」に日本が加盟するよう準備を求め、既存事案すべての解決を要請しました。このような政府の動きの背景には、世界各地で展開された子供の人権を守るための運動がありました。さらに、今年 1月6日、来日中のカート・キャンベル東アジア・太平洋担当国務次官補は、この問題について更なる進展が必要であると述べました。
日本への子どもの連れ去りや、日本国内での子どもの連れ去り問題についてのシンポジウムが、4月9日の午後に日本財団ビルで開催されます。
1:00~3:00 p.m.:リセプションおよびネットワーキング
3:00~5:00 p.m.:パネル・ディスカッション・セミナー
5:00~6:00 p.m.:ネットワーキングおよび食事時間(ロビーに軽食カフェがあります)
6:30~9:00 p.m.:映画の上映とディスカッション (6:00から6:30 p.m.の間にお越しください)
「From the Shadows」は、日本国内や海外から日本への子どもの連れ去りを扱ったドキュメンタリーです。子どもを奪われ、置き去りにされた親 5人が、子どもに会うための闘いを余儀なくされている姿を描いたものです。登場する親のうち、 2人は女性であり、そのうちの一人は日本人です。また、置き去りにされた親が、子どもにとり唯一の生存する親であるにもかかわらず、子どもとの交渉権を与えられていない事案も2件含まれています。
2011年 11月、「 From the Shadows」の製作者は、クリストファー・スミス米下院議員
(ニュージャージー州選出)の招きを受け、首都ワシントンの米国連邦議会議事堂のホールで、上映会を行いました。また、「 From the Shadows」は、 CNNや ABCのニュース番組やNBCの朝の定番ニュース・情報番組であるトゥデイ・ショーでも取り上げられ、反響を呼びました。
今回ご案内するイベントでは、夜に映画の上映と募金活動が行われるほか、上映後に出席者参加型のディスカッションが予定されています。ドキュメンタリーの現行バージョンは英語版であり、映画で使われている言語は、英語がほとんどです。日本語字幕はつきませんので、あらかじめご了承ください。製作者であるデイビッド・ハーン氏が皆さまの質問に答えます。
本ドキュメンタリーのウェブサイトおよび予告編はこちらです。
http://www.fromtheshadowsmovie.com/english/index.html
さらに、同日午後にはパネル・ディスカッションと質疑応答が開催され、日本における子どもの連れ去り問題について、法的や心理的な側面の他、外交や政治的な観点からも言及していきます。基調演説は、浜田和幸外務大臣政務官が行います。セミナーを通じて、この問題が人権問題であるという理解を広め、深刻な問題であるという認識を深めていただくことで、今後、引き離された親と子どもとが、再会を果たすために必要な変革を促すきっかけになることを願っています。登壇者の一人であるジョン・ゴメス氏( 1983年ハーバード・カレッジ卒)は、 2008年4月に愛娘を連れ去りにより失った父親です。それ以来、同氏は日本と米国の両方で、この問題について積極的に取り組んでおり、世界各地で取り残された親と交流を深め、政府関係者への働きかけを進めてきました。