下村博文衆議院議員:ハーグ条約加盟へ

http://hakubun.jp/2012/02/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B0%E6%9D%A1%E7%B4%84%E5%8A%A0%E7%9B%9F%E3%81%B8/

ハーグ条約加盟へ

2012年2月8日 | 作成者 下村博文

ハーグ条約加盟に向け政府は今国会に法案を提出することになった。

ハーグ条約は、国際結婚が破局するなどして、一方の親が16歳未満の子を無断で国外に連れ出したなどの場合に、子を元の居住国に戻し、その国の裁判でどのように子の面倒を見るかを決めるように定めている。G8では日本だけが未加盟で、私も米国大使館や米国の国会議員、そして国内の親からも求められていた。

米国大使館には、100件近くの相談が来ているという。ほとんどが日本の女性が子供を連れて帰国した事例だ。日本の母親の心情としては、離婚した後、子供を連れて帰るのは当然で、しかもその後の話し合いのために米国に戻ると誘拐罪で逮捕されることもある。

しかし米国や他の国では日本の単独親権と異なり、共同親権となっているので、子と別れても片方の親は、子と面会する権利もあるし、また成人するまで養育する義務もあるのだ。

ハーグ条約加盟は与野党でそれぞれ賛否があるが、私は加盟するのは当然と考える。ただそのためには国内法の整備が必要になる。日本においても毎年20万組が離婚し、その内15万組以上には子供がいる。子供の立場に立って、法改正をするべきだ。

夫婦は別れれば赤の他人だが、親子は永遠に親子だ。親子の絆を大切にするために、一緒に住んでいない親であっても、子供ときちんと会える機会を法的に担保すべきだし、単独親権から共同親権に民法も改正すべきではないだろうか。

子供が成人するまでは、親として子供をしっかり守り育てるための法律改正が3.11以降だからこそ求められる。

12年前