ミュンヘンからベルリン、そしてノルウェイの海辺の町へ、
15年の空白を経て出会った父と息子が辿る心の旅路
イタリア本国では、65万人を超す動員を記録して大ヒット。その後も米・アカデミー賞外国語映画賞のイタリア代表作品に選出。イタリア映画の新たな名作がここに誕生した。
若き日、出産で恋人を失った衝撃から、生まれてきた我が子も手放してしまった父親ジャンニ。15年の空白を経て、障害を持った息子パオロと出会った彼は、パオロをミュンヘンからベルリンのリハビリ施設に送り届けることになった。
初めて息子と向き合い、戸惑いを隠せないジャンニ。明るく振舞ってはいるが、心に寂しさを湛えたパオロ。ぎこちない父と子の関係は、短い旅を共に過ごすなかで少しずつ変わってゆく。
ジャンニは施設で、重い障害を持つ娘を介護する女性ニコールと知り合った。
「子供たちにとって問題なのは、病気じゃなくて親よ」という彼女。ジャンニのなかで、息子への思いが溢れるように込み上げてくる。そしてある日、ジャンニは決断するようにパオロを連れてノルウェイの旅に立つ―。
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