「父子で一緒に入浴」が子どもの成長に与える影響とは — 資生堂「スーパーマイルド」パパフロ応援委員会が調査結果を発表

週に何回子どもと一緒にお風呂に入りますか?
週に何回子どもと一緒にお風呂に入りますか?資生堂「スーパーマイルド」パパフロ応援委員会は、教育評論家で法政大学教授の尾木直樹氏監修のもと、小学生以下の子どもをもつ20歳から55歳までの男女900名を対象にインターネットによる「浴育に関する意識調査」第1弾を実施し、結果を公開した。

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育児を積極的に率先して行う男性、育児を楽しんで行う男性を意味する「イクメン」というキーワードの誕生以降、父親たちのライフスタイルの変容、 育児参加が注目されている。そうした中、調査によると父親が気軽に参加できる育児として、既に現役パパの10人のうち8人が「パパフロ」を実践していると いう。資生堂によると、「パパフロ」とは、父親と子どもとの入浴を指しており、入浴という日常的な行為が子どもとの貴重なコミュニケーションの場として見 なおされている様子がうかがえる。

まず、「父子で一緒に入浴することがありますか?」という質問には男性の85.3%が「ある」と回答。「自分はイクメンだと思う」という男性につ いては91.7%という結果になった。父子入浴をしている男性の頻度に関しては、「週2回以上」が69.4%となっており、「毎日」という回答も 14.1%にのぼる。「イクメン」というキーワードの認知とともに男性の育児参加が浸透しており、子どもがいる家庭では「父子で一緒に入浴」は当たり前の 光景だと言えよう。

次に、子どもと一緒にお風呂に入る理由を聞いた質問では、父子入浴をしている男性の76.6%が「子どもとのコミュニケーションやスキンシップ」 と回答。以下、「子どもがかわいい」(46.3%)、「妻の負担軽減」(45.3%)と続いている。なお、父子入浴をしている男性の85.5% が「父子入浴はコミュニケーションの機会として大切」と回答しており、普段は仕事のために子どもとのコミュニケーションのための時間が取りにくい父親に とって、お風呂は大切な子どもとの時間と認識しているようだ。

また、「あなたがお子さんをシャンプーしてあげるのは、どれくらいの頻度ですか?」という質問には父子で入浴している男性の70%が「週1回以 上」、32.9%が「週3回以上」と回答。子どもとのスキンシップを実現させるひとつの方法として、シャンプーをしてあげながら楽しく入浴していることが うかがえる。

なお、父子で一緒に入浴することは夫婦関係や親子関係、子どもの発育にも良い影響を与えているようだ。

夫婦の関係については、「夫婦仲はいいですか?」という質問に対して父子で入浴している男性の72.5%が「夫婦仲はいい」と回答。父子で入浴し ていない男性の54.6%を上回った。また、「子どもと良好な関係が築けていると感じますか?」という質問に対しても、父子で入浴している男性の 83.9%が「子どもと良好な関係が築けている」と回答している。ちなみに、1回に父子で入浴する時間が長い父子ほど比例して良好な親子関係が築けている ようだ。

また、子どもの性格や行動10項目について聞いた質問では、子どもとの入浴時間20分を境に変化が見られている。例えば、「友達が多い」は「20 分以上」が43.0%に対して「20分未満」では34.4%、「礼儀正しい」が「20分以上」が49.4%に対して「20分未満」では38.8%、「思い やりがある」は「20分以上」が74.4%に対して「20分未満」では64.1%となっており、それぞれの項目で差が生まれている。

父子で一緒に入浴することは、父子との良好なコミュニケーションを生み出し、それによって子どもとの良好な関係構築や、子どもの家の外でのコミュニケーション能力の向上など様々な良い影響を生み出すものだと言えよう。

このような結果に対して、調査を監修した教育評論家で法政大学教授の尾木直樹氏は、「父子入浴時間は父子の絆の強まりだけでなく、子どもの”心の 成長”に大きく関わっている。恐らく、父親特有の社会性や高いモラル意識が日々のゆったりとした父子入浴を通して無意識のうちに我が子に醸成されていくの であろう。」とコメントしている。

13年前