6月6日 17時36分
江田法務大臣は、国際結婚が破綻した場合などに、相手の承認を得なければ子どもを国外に連れ出すことを認めない「ハーグ条約」の加盟に向け、必要な国内法の整備を検討するよう、法務大臣の諮問機関の法制審議会に諮問しました。
ハーグ条約は、国際結婚が破綻した場合などに、相手の承認を得なければ子どもを国外に連れ出すことを認めないとしたもので、承認を得ずに出国した場合には、元いた国に戻す手続きを定めています。政府はこのハーグ条約に加盟する方針を、先月、閣議で了解しており、江田法務大臣は、6日に開かれた法制審議会の総会で、必要な国内法の整備を検討するよう諮問しました。法制審議会では、▽子どもの返還を求めるほかの国からの申請を受け、日本にいる親に対し、返還を命じるための裁判手続きを新設することや、▽親の暴力など子どもに危険が及ぶ場合に返還を拒否できるようにする規定などについて、具体的な検討が行われる見通しです。
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