共同親権運動ネットワーク(kネット) メールニュース No.37「ハーグ条約、日弁連「弁護士の最善の利益」のための意見書」

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□■   共同親権運動ネットワーク(kネット) メールニュース
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 このメールニュースは、主に共同親権運動、親子引き離し問題
 についての情報を発信するものです。 2011年3月4日  
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■今号のトピックス
1.ハーグ条約、日弁連「弁護士の最善の利益」のための意見書
2.岐阜の学習会
3.kネット総会・学習会「法制化運動の現状と課題」終了
4.3月8日から事務所の電話番号が変わります
5.イベント案内

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┣☆┫1.ハーグ条約、日弁連意見書、ワル造君への緊急インタビュー
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日弁連は、去る2月18日に、
「『国際的な子の奪取の民事面に関する条約』(ハーグ条約)の
締結に際し、とるべき措置に関する意見書」を公表しました。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/110218.html

この意見書は、条約の締結がなされる場合の担保法の整備を
求めるものですが、その際、

「ハーグ条約に訴求的適用がない旨の確認規定を担保法上定めることや、
国内における子の連れ去り等や面会交流事件には適用されないことを
担保法上明確化し、かつ周知すること」

という文言にあからさまに示されるように、
条約の「悪」影響をできるだけ最小限に止め、かつ
国内外の当事者を区別する点できわめて問題のあるものです。
(しかも3年間の引き延ばし期間を求めている。
 その間に当事者は増え続けるだろう)

そこでkネットでは、よい子のハーグ条約講座でおなじみの
ワル造君に

http://kyodosinken.com/hague.html

この意見書について緊急インタビューしました(遅いけどね)。

Q 日弁連はどうしてこんな意見書を出したのでしょうか?

ワル造 ハーグ条約なんかどーでもいいって思ってるからでしょ。

Q でもハーグ条約の締結には反対していません。

ワル造 アメリカやフランスから非難決議あげられてるんでしょ。
    以前も、条約は締結すべきだってうっかり日弁連言っちゃってるし。
    ほんとは反対したいんだけど、つじつまが合わないって
    思ったんじゃないの。

Q どうしてそんなにハーグ条約の締結に消極的なんでしょう?

ワル造 ハーグ条約に締結して、国内でも面会交流が今より
    進められるようになったら、弁護士めんどくさいじゃん。

Q しかし意見書ではさまざまに列挙して、
 「子どもの最善の利益」から「とるべき措置」を論じています。

ワル造 細かいこといろいろ書かないと、もっともらしく見えないじゃん。
    だって、今のほうが弁護士簡単みたいだし。
    別居親もシングルマザーも本音は自分たちのためでも、
    理由は「子ども」になってるみたいだし。弁護士も同じでしょ。
    子ども確保して相手方に会わせないで、
    お金とか条件引き出したほうが楽だし儲かるじゃん。
   「子どもの最善の利益」じゃなくて、「弁護士の最善の利益」でしょ。
    

なお、共同親権・共同養育の法整備や面会交流の促進にまったく
理解のない日弁連の見解は、国内で相手方に養育にかかわってほしい
同居親の立場とも対立しますし、
共同親権の導入によって少なくとも法的には差別が解消する婚外子差別の
問題の解決を遅らせるものです。

大阪弁護士会は、国内の面会交流の現状にも触れており、
国内法の整備についても、「面会交流権の根拠規定を設けるべき」と述べ
日弁連の見解とは対立する部分があります。

http://www.osakaben.or.jp/web/03_speak/iken/iken110225.pdf

kネットでは、過去2回、ハーグ条約の締結と国内法の整備についての
声明、要望書を公表しています。
1年前の要望書を再録しますので、ご参考にしてください。

ハーグ条約の締結と国内親権法の整備を 一体的に進めることを求める要望書

ハーグ条約批准の動きに関して、国内法での「原則交流」の実現を求める声明

ハーグ条約の締結と国内親権法の整備を
一体的に進めることを求める要望書

菅 直人 内閣総理大臣 様
岡田克也 外務大臣 様
千葉景子 法務大臣 様

2010年6月23日
東京都西新宿6-12-4コイトビル3F
共同親権運動ネットワーク

私たちは、主に離婚を契機に自分の子どもと会うのが
困難になっている親のグループです。

鳩山由紀夫首相が2月25日に、
「国際的な子供の奪取の民事面に関するハーグ条約」加盟について
「日本は特殊な国だと思われつつあるから、できるだけ早く、
結論を出すことが重要だと指示した」と述べて以来、
国境をまたいだ子の奪取問題の議論が高まってきました。
法務省の見解は、以前から国内の法整備を行わなくても、
現行法でハーグ条約の加盟は可能だというものです。
たしかに、面会交流の調停を家裁に申し立てるこ とができ、
子の返還についても、
子の引渡し請求や人身保護請求という手続はあります。

しかし、これらの手続があるということと、実際に子どもと会えたり、
子どもが返還されるかどうかということとは別の問題です。
実効性のある法手続がない状態で、条約加盟が適切かどうか、
議論をするのは意味がありません。
問題は、海外から子どもを連れ去った親から子どもを海外へと
返還させるかどうかではなく、
単独親権制度により離婚時に親権が片方の親から奪われることです。
身柄を確保すれば親権を取れるため、
親による子の連れ去りや面会拒否が常態化し、
親が子どもの養育にかかわろうと思っても不可能になります。
その結果、子どもの奪い合い紛争が過熱化するとともに、
養育責任が問われず別居親の養育放棄が日常化し、
他方ひとり親には過度の養育負担がかっています。

こういった国内状況は、共同養育が一般化した海外から見ると、
「特殊」で理解不能でしょう。
海外からDV被害を受けたり誘拐罪に問われる母子の返還は
非情だという意見があります。
もしそうであれば、国内に連れ去った母子の立場を議論する以前に、
ハーグ条約加盟国に対しDV施策の徹底を求め、
海外での被害邦人保護に尽力するとともに、
海外の親子法の改善を促すのがまず第一の日本政府の役割
というこ とになります。

他方、海外から遠い異国である日本に連れ去られた親の苦悩を、
日本政府は想像したことがあるのでしょうか。
ハーグ条約は、双方の親から子どもが養育されることを保障するために、
返還も含めた国際的な手続きを定めたものであり、
子の返還のみが唯一の手段ではありません。
ハーグ条約加盟を母子保 護の文脈のみで議論することは一面的です。

日本で子どもを連れ去られ会えなくなった父親、
日本で父親に子どもを確保され会えなくなった母親、
何より、日本 に連れ去られ片親に会わせてもらえなくなった
子どもへの配慮に欠けています。
国内在住で子どもと会えなくなった外国籍の親がこの中に含まれます。
私たちの 子どもも親と引き離されています。
国内から子どもを連れ去られた親のために、
ハーグ条約未加盟国に返還を促したり、
共同養育を広めるのも日本政府の役割です。

子どもがどこにいようとも、
双方の親と子どもとの接触と養育が可能となる施策の一環として、
ハーグ条約加盟と、国内法整備を考えるべきです。
親権や共同養育についての抜本的な法改革をすることなしに、
ハーグ条約の加盟を先行させることは、
以上述べた現在不利益を被っている当事者を置き去りにすることです。
国内の法整備とハーグ条約加盟に向けた国内の議論を深め、
両者を一体的に進めることを私たちは求めます。

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┣☆┫2.岐阜の学習会
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岐阜で「親子交流を考える岐阜の会」が主催して、
東京で積み重ねてきた「子どもに会えない親のための実践講座」を
開催します。講師に宗像が行きますので、よろしくお願いします。

http://oyakogifu.poohmie.jp/node/44

岐阜3月21日(月・祝)「子どもに会えない親のための実践講座」

~あなたに今、何が起きているのか?
どのような “選択肢” や “これから“ がありえるのか?~

片親疎外問題に取り組んできた別居親たちが、
現在の制度や家庭裁判所の実情、
子どもと会うために必要な知識をお教えします。

日時/ 3月21日(月・祝)12:45開場 13:15開始
会場/ ハートフルスクエアーG
(2階) 研修室50

参加費 1,000円 & 寄付(募金箱)

主催/ 親子交流を考える岐阜の会
後援/ 岐阜県、岐阜市
協賛/ 特定非営利活動法人てのひらの会 ,
特定非営利活動法人まちづくり協働研究所
中部FVSサポーターズネットワーク

[申し込み方法 ]  氏名、電話番号、住所を添えて以下に、
電話かメールにてお申し込みください。
070-5030-7009 oyakogifu@gmail.com

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┣☆┫3.kネット総会・学習会「法制化運動の現状と課題」終了
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kネットでは、2月20日に、高円寺の「素人の乱」で
午前中総会を開き、午後、「法制化運動の現状と課題」と題して
ティエリ・コンシニさん(在外フランス人議会議員)と
遠藤洋路(親子新法連絡会事務局長、青山社中)さんにお話いただきました。
内容は動画で以下から見ることができます

【動画】ティエリ・コンシニ氏(在外フランス人会議議員)ハーグ条約、“締結後の特別法制定が大事”

コンシニさんは、国内においては、
ハーグ条約の締結についての慎重な意見や懸念が出されて
いるが、そういった意見も大事にしながら状況を変えていく
ことの重要さを指摘しました。
フランスからも意見交換のために女性団体の人が
来日する予定だそうです。

また遠藤さんは、法律が実際にどのような手順と
政治的な段階を踏んでできていくのかを、
官僚組織の中にいた人としてわかりやすく解説して
くれました。ハーグ条約については、加盟だけでなく
批准の手続きも順調にいくかどうか見守っていくことが
重要だと述べていました

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┣☆┫4.3月8日から事務所の電話番号が変わります
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現在のkネット事務所は3月9日まで開設しています。
なお、3月8日からは、事務所の番号は以下のように変更になります。
ご注意ください

TEL 03-6226-5419
FAX 03-6226-5424

また、国立事務所は現在開設の準備を進めていますが
東銀座事務所「東銀座313ビルセミナールーム」は以下の場所となります。

東京都中央区銀座3-13-19
東銀座313ビル8階

●地図
http://bit.ly/fwr1Zh

●最寄り駅
日比谷線 東銀座駅 徒歩1分
都営浅草線 東銀座駅 徒歩1分
銀座線 銀座駅 徒歩5分
丸ノ内線 銀座駅 徒歩10分

●タクシー
「銀座、昭和通りの三原橋の交差点に行ってください」

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┣☆┫5.イベント案内
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■kネット相談日(第2、第4木曜日)
日時 3月10日、24日18:00~21:00
場所 kネット「東銀座313ビルセミナールーム」
料金 1時間2000円(1時間超は1時間毎に1000円)
問い合わせ 03-5909-7753(共同親権運動ネットワーク)
*相談日以外でもご予約の上、相談を受け付けます。

■コトオヤネットさっぽろ(と面接交流ネット)の定例会、無料相談会
日時 3月12日(土)13:00~15:00
場所 NPO法人自立生活センターさっぽろ会議室
 札幌市白石区南郷通14丁目南2ニュー南郷サンハイツ1F
 地下鉄東西線新札幌行き「南郷13丁目」下車2番出口より徒歩1分
問い合わせメールアドレス :ntmashi@yahoo.co.jp

■女のグループワーク/男のグループワーク
日時 3月12日
場所 kネット「東銀座313ビルセミナールーム」
料金 2000円
ファシリテーター 味沢道明(日本家族再生センター)
主催 日本家族再生センター
問い合わせ kネット

■岐阜「子どもに会えない親のための実践講座」
日時 3月21日(月・祝)12:45開場13:15開始
会場 ハートフルスクエアーG (2階)研修室50
参加費1000円 & 寄付(募金箱)
主催/ 親子交流を考える岐阜の会
申し込み方法 氏名、電話番号、住所を添えて以下に、
電話かメールにてお申し込みください。
070-5030-7009 oyakogifu@gmail.com

■親子交流くにたち定例会
日時 3月24日(木)17:30~
場所 国立スペースF(国立市中3-11-6)
参加費 1000円
問い合わせ 042-573-4010
      (スペースF 共同事務所です呼び出し下さい)

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■ 編集部より
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日本がハーグ条約未加盟国の中でも、ハーグ条約加盟圧力に
さらされるのは、未加盟国の中でも過去一度も日本が返還に応じた
ことがないからだという事情がある。その上、日本国内で子どもと
会うことなど不可能と分かれば、当事者が絶望的になるのは当然で
自国民保護のために、そんな日本からの返還を求めるというのは
海外から見れば、当たり前ということになるわけだ。
やっぱり国内の問題です。(宗像)
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10年前