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4/17(水) 6:25配信
日テレNEWS NNN
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16日、「共同親権」をめぐる民法の改正案が衆議院本会議で可決され、参議院での審議をへて、いまの国会で成立する見通しとなりました。ただ、SNS上では賛否が分かれています。共同親権に反対する女性からは「これ以上、元夫と関わりたくない」という切実な声も聞かれます。そもそもどんな理由から「共同親権」の導入が進められたのでしょうか。小栗泉・日本テレビ解説委員長が解説します。
■『共同親権』をめぐる民法の改正案…成立すると何が?
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藤井貴彦キャスター
「これから結婚するかもしれない人、いま結婚している人、その子どもなど、多くの人が関係のある話です。それは『共同親権』をめぐる民法の改正案です」
「16日、『共同親権』をめぐる民法の改正案が衆議院本会議で可決され、参議院での審議をへて、いまの国会で成立する見通しとなりました」
「ただ、SNS上では『(元配偶者と)縁を切りたくても切れなくなる』『(別れた親に)会いたくない子どもはいっぱいいる』という反対の声もあれば、『養育費をとりやすくなるんだからいいのでは?』といった賛成意見もあるようです。小栗さん、このように大きく意見が分かれているんですね」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「はい。まず確認しておきたいのですが、現在は両親が離婚すると『単独親権』つまり、どちらか片方にしか親権が認められていないんです」
「これが、改正案では両親の協議によって『単独』か『共同』かを決めることができるようになります。ただ、この協議で決まらない場合は『単独』か『共同』かを『家庭裁判所』が判断するなどとしています」
■「共同親権」導入の目的は?
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藤井キャスター
「どんな理由から『共同親権』という考え方が導入されていくのでしょうか?」
小栗解説委員長
「まず大前提として、現在日本では離婚した夫婦では、妻・女性側が親権を持つケースが85%を超えているんです。こうしたケースでは、親権を持たない夫・男性側が『子どもに会えない』など不満を持つことがあり、『面会交流を行いやすくなる』『養育費不払いの問題で改善が期待できる』『子どもの利益を守るために双方が責任を果たすこと』などが目的だと、政府は位置づけています」
■「共同親権」反対の理由は?
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藤井キャスター
「これが実現すれば、どちらかというとメリットに近い側面だとは思うのですが、もともと離婚する両親ですから、きちんと話し合いが行われるのかどうか、この点が非常に難しいですよね」
小栗解説委員長
「そうなんです。『不仲』であったり、ともすれば『DV』、暴力が問題で離婚というケースだってありますよね。共同親権に反対する女性に聞きますと『これ以上、元夫と関わりたくない。再び支配されるのではと心配でたまりません』(30代女性)という切実な声もあるんです」
■DVや虐待のおそれがある場合の対策は?
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藤井キャスター
「そういった声に、どう対策を練ろうとしているのでしょうか?」
小栗解説委員長
「改正案では、DVや虐待のおそれがあると認められた場合、家庭裁判所は『単独親権』にしなければならない、としているんです。DVについては『身体的なDV』だけでなく『精神的なDV』も対象に含まれるとされています」
「ただ、家庭裁判所が『精神的なDV』をどこまで客観的に判断できるのか、早稲田大学の棚村政行元教授は『共同親権という選択肢ができることは大きな改革』だとしつつ『裁判所がDVや虐待の認定をする具体的なガイドライン作りなど、子どもファーストの改善が必要だ』と指摘しています」
(4月16日放送『news zero』より)