離婚後の親権 「共同」の是非は<水曜討論>

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2023年10月18日 12:20(10月18日 16:59更新)

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離婚後の共同親権を可能とする「たたき台」が示された、法制審家族法制部会の会議=8月29日、東京都内

離婚後の共同親権を可能とする「たたき台」が示された、法制審家族法制部会の会議=8月29日、東京都内

いなさか・まさなり 愛知県小牧市出身。信州大の法科大学院を経て2013年に東京弁護士会に弁護士登録。家事事件を多く手がけ、東京高裁で係争中の、単独親権制度の違憲性を訴える国家賠償請求訴訟でも代理人を務める。パートナーとの間に2子をもうけ、親権は1人ずつ分け合って共同で世話をしている。41歳。

いけだ・けんた 札幌市出身。小樽商大、北大法科大学院を経て、2011年に札幌弁護士会に弁護士登録。22年にすばる法律事務所を開設し、ドメスティックバイオレンス(DV)被害者の支援や、平和的生存権を中心とした憲法問題などに取り組んできた。39歳。

 離婚後の子育ての在り方について検討している法制審議会(法相の諮問機関)の家族法制部会が8月、意見集約に向け、離婚後の共同親権導入を盛り込んだ「たたき台」を示した。導入を巡っては、「離婚後も父母双方が積極的に養育に携わるべきだ」とする推進派と、「家庭内暴力などが離婚後も続く事態を招く」とする反対派が鋭く対立している。異なる立場をとる法律家2人に、考え方を聞いた。

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