福原愛が長男を返さない事情 「度を超えたスキンシップ」「何度も謝る子供の声」元夫への強い不信感

母性神話炸裂。

https://news.yahoo.co.jp/articles/733fc96c39de79f63b40a46e4a778c8fd662df7f?page=1

8/17(木) 11:15配信
NEWSポストセブン

福原は姿を消している(写真/AFLO)

 卓球教室の生徒らとともに満面の笑みを浮かべるひとりの男性──日本滞在を経て台湾に帰国したのち、そんな写真をSNSに投稿したのは、卓球男子元台湾代表の江宏傑(34才)だ。その笑顔の理由は、世間を騒がせている“私生活”にある。江の元妻で卓球女子元日本代表の福原愛(34才)との子供を巡る争いで、江を応援する声が台湾では日に日に大きくなっているのだ。

【写真】テーマパーク内で長男を抱く福原愛のノースリーブ変装(2022年撮影)

《一刻も早く警察の力を借りて解決するしかない!》
《驕り高ぶる福原愛。子供の心を無視している。親心を持ち出して武器にしようとしている、福原愛は台湾人をバカにしている》

 台湾のSNSには江を擁護し、子供を不当に連れ去った福原の刑事責任を追及せよとの声まで溢れる。台湾在住のジャーナリストが指摘する。

「現地では、福原さんとの子供の問題の解決のため、江さんが日本の著名な弁護士に300万台湾ドル(約1400万円)を支払って記者会見したことが武勇伝のように報じられています。いま、台湾では江さんを英雄視する意見が多く、こうした状況に江さんもご満悦のようで、帰国後、友人と経営する卓球教室でもにこやかに振る舞っているそうです」

 してやったり、というところなのだろうか。

 7月27日、都内で開かれた緊急会見で江は涙ながらにこう訴えた。

「福原さんには裁判所の結果に従ってほしい。一刻も早く息子と会いたい」

 2016年9月に結婚した福原と江はおしどり夫婦として知られたが、2021年7月に離婚。共同親権となった長女(5才)と長男(4才)は台湾で江と暮らしていた。事態が大きく動いたのは昨年7月。台湾を訪れた福原が江の合意のもと、長男と面会し、夏休みの間、日本で過ごしていた。

「その後、福原さんは何かしらの事情なのか裁判所に『そのまま長男が日本で生活できるように親権者の変更』を求め、長男を台湾に帰国させなかったのです。それで江さんが裁判所に子供を返すよう申し立てました。すると今年の7月20日付で東京家庭裁判所から、福原さんに長男を引き渡すよう『保全命令』が出た。

 それでも江さんの願いは叶わず、ついに彼は会見を開いて長男を返すよう訴えたのです。会見には『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で知られる大渕愛子弁護士が同席し、『未成年者誘拐罪での告訴も考える』とぶちまけ、一気に福原さんへのバッシングが広まった」(テレビ局関係者)

 一方、福原の代理人弁護士は、江の会見直後に彼の申し立ては《一方的な主張》に基づくものであると反論し、続く8月1日にも、《福原さんは、一母親であり一方的に攻撃を受ける社会的な弱者であり被害者です》という声明を出した。

 SNSを更新して世論を味方に付ける江に対し、福原は姿を隠したまま。福原の代理人の声明も事態の沈静化にはつながらず、日台両国で「本人が表に出て説明すべきだ」「いまさら被害者ぶるな」など、福原に対し辛辣な意見が飛び交っている。しかし、なぜ福原は長男を返さず、沈黙を続けているのか。実はこの疑問の答えを解き明かすことで、日台をまたぐ大騒動の真相が見えてきた。

「私が目撃した事実とは異なります」

 江の会見で大渕弁護士は「未成年者誘拐罪」をほのめかしたが、福原の行動は違法とは言えない。

「江さんと福原さんは子供たちの共同親権者で、お互いが平等に子供と接することができます。8月1日の声明でも福原さんの代理人は、『本件においては福原愛さんに刑事罰の対象になる事実関係は全くありません』と断言しています。

 また大渕弁護士は、『離婚係争中に夫が面会交流の約束の期限を超えて子供を自宅にとどめ置いた事例』が、昨年福岡地裁にて未成年者誘拐罪で有罪になったとして福原さんの“誘拐罪の成立”を示唆しました。しかし、福岡地裁の事例は福原さんのケースとは事実関係が異なるため参考になりません」(全国紙社会部記者)

 そもそも福原の行動は、「不法な連れ去り」とはほど遠いものだった。台湾に住む江の知人が語る。

「もともと江くんと愛さんの間では、昨年の夏休み期間は長女と長男の2人を愛さんが日本で預かる約束があったのですが、昨年7月に愛さんが台湾の空港に子供たちを迎えに行くと、江くんが突然『これは誘拐だ! 日本に連れ帰るのは認められない』と怒鳴り始めたそうです。その場に警察が駆けつける騒ぎになり、愛さんは長男しか日本に連れて帰れなかった。

 なぜ江くんが約束を反故にしたのかは不明ですが、少なくとも愛さんが子供を一方的に連れ去ったのではありません。空港で長女が『パパと離れたくない』と駄々をこねたと日本の一部メディアは報じているようですが、私が目撃した事実とは異なります」

 先の会見で江は「一刻も早く息子と会いたい」「平和的に子供を返してほしい」などと涙ながらに訴えた。だが、前出の江の知人は、「彼がどこまで本気かわからない……」と首をかしげる。

「昨年7月に長男が日本に渡って以降、裁判所に面会交流調停を申し立てれば、調査官の立ち合いのもとで長男と面会できたはずですが、江くんは一度も申し立てをしませんでした。しかも双方が弁護士を立てて話し合いを進めているなか、なぜ彼が急に日本で会見をしたのか疑問です。本当に長男と会いたいだけならば、これまでに面会は充分可能だったのに……」

 福原の代理人もこの1年、江から面会交流調停の申し立てがなかったことを声明で明かし、江サイドを批判した。

《突然の記者会見、刑事告訴の示唆といった振る舞いは、親権をめぐる私的な問題を劇場的な見世物にしてひたすら母親に圧力をかけるのが狙いであるように見えます。面会交流調停を申し立てなかった経緯を振り返れば、ご子息との面会を希望してきたという江氏の主張の一貫性にも疑問がぬぐえません》

自殺を考えていたこともあった

 福原と江が離婚する4か月前の2021年3月、本誌『女性セブン』は福原と5才年下の商社マンAさんとの横浜デートをスクープしたが、それ以前に夫婦関係は破綻していた。

「そもそも福原さんが帰国したのは、江くんと『子供たち2人は日本で育てる』という合意ができていたからなんです。当時、コロナ禍のため、感染状況が比較的安全だった台湾に子供を残し、ひとまず福原さんだけが帰国して、自宅などの生活拠点を整えることになった。

 福原さんは、子供が日本で通う予定の学校の近くに自宅を購入するなど、子供を迎え入れる準備を進めていましたが、コロナの状況がますます悪化し、台湾に戻れなくなって子供と会えない日々が続いてしまったんです」(前出・江の知人)

 なぜ福原と江の夫婦関係は破綻したのか。福原の知人は、「江さんのモラハラだと聞いています」と語る。結婚後、福原が「起きると夫が朝食を用意してくれる」とSNSに書き込んだり、ネット番組で61回ものキスを披露したりと、幸せをアピールしていた2人だが、裏では壮絶な“衝突”が繰り返されていたという。

「結婚前はすごく優しかった江さんですが、愛ちゃんが台湾に引っ越して1週間経たずに態度が急変、愛ちゃんをなじるようになったんです。束縛が強烈で、愛ちゃんに彼女の趣味ではない地味な服装を着させ、少しでも彼女の言動が気に入らないと“この売女が!”と叱責。一方で、彼女が育児で疲れているのに家事は一切手伝わない。

 江さんのモラハラに愛ちゃんのストレスはたまる一方でした。でも子供たちに悪影響が及ばないよう歯を食いしばって耐え忍び、毎晩ひとりで泣いていたそうです」(前出・福原の知人)

 夫婦関係は改善をみることなく悪化の一途をたどった。前出の福原の知人が続ける。

「ただモラハラやセクハラなどという言葉で片付けられる生やさしいものではなく、愛ちゃんは自殺を考えていたほど思い詰めていました。何度か離婚をすすめましたが、愛ちゃんは“子供のためにももう一度頑張る”と結局は何度も江さんの元に戻っていき、離婚を決断するまでかなり時間がかかりました」

 そうして結婚生活は破綻。福原は子供たちとの生活拠点をつくるために日本に戻り、江は実家で子供たちと暮らし続けた。福原の帰国後、江一家で何が起きていたのか。江一家の近所の住民に話を聞いた。

「いつも近所に子供の泣き声が聞こえていて……。お母さんに会いたいのかなと思うけどそういう泣き方ではなく、ほとんど叫び声でした。“ごめんなさい! ごめんなさい!”と何度も何度も謝る長男の声が屋上から聞こえてくるのでパニックになった子供が下に落ちてしまわないか、心配で何度も見に行ったこともありました」

 江をよく知る別の知人が「これだけはずっと言えなかった。そしていまでも言うべきか悩んでいます」と前置きした上で話したのは、子供との度を越えた“スキンシップ”だった。

「江くんにとっては愛情表現でも周囲からみて異様に映ることがありました。福原さんへの執着もそうでしたが、長女へも“愛情表現”の範疇を超えているようにみえました。

 お姉ちゃんのことはいつもなで回して抱っこしているのに、1~2才の息子に厳しくあたるのもそう。子供へのキスも軽いほっぺへの愛情表現からは逸脱しているようにしかみえなかった。そんな娘とのツーショットをSNSにのせたり、友人に見せたりするので悪気はないのだと思いますが、不愉快さが消えませんでした」

それは愛情表現か、いきすぎた教育か──家族のみが判断できることだろうと、周囲は目をつぶっていたようだ。前出の江をよく知る別の知人がため息交じりに語る。

「彼の子供たちに対する本当の態度を知っている人は少なくなかったはず。長男が福原さんと日本に行ってよかったと胸をなでおろす人もいるぐらい。家族のプライベートなことは今後の裁判にもかかわるから、福原さんは元夫の“真の姿”を公にすることは難しいのかもしれません。今後もダンマリを決め込むのでしょう。ただ、彼女の強硬な態度にはそれなりの証拠や理由があるのだと思います」

 今回、家裁が「保全命令」を出したことも注目される。岡野法律事務所九段下オフィスの弁護士の伊倉秀知さんが解説する。

「保全命令とは、緊急性が高い場合に裁判が終了するまでの間、権利が実現できるようにするために裁判所が出す仮処分命令のこと。今回のケースでは福原さんに対して、『長男を引き渡すこと』という保全命令が出ました。ただしこれは仮のもので、最終的な判断は裁判で下されます」

 家裁の決定の背後にあるのが、1980年に採択された「ハーグ条約」だ。正式名称を「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」といい、国境を越えて子供を不法に連れ去る、あるいは留め置くことの悪影響から子供を守ることを目的とする条約である。

「昨今は『子供の連れ去り』が国際的に大きなテーマになっています。台湾はハーグ条約に未加盟ですが、日本は加盟しているので、家裁の判断が厳しくなった面があると思います。国をまたいだ連れ去り事案はケースバイケースですが、現在は家裁がハーグ条約を“錦の御旗”として、子供の引き渡しを認めやすい傾向にあります。今回、家裁が江さんの訴えをもとに保全命令を出したのは、こうした国際的な流れも一因でしょう」(伊倉さん)

 他方で子供の引き渡しを求める現在の傾向には、落とし穴があるという。

「ハーグ条約は国境を越えて子供を連れ去った側に引き渡しを求めるもので、“連れ去られた側”が子供の養育に適しているかどうかを判断するものではありません。つまり、子供にとってどちらの親に養育されるのがいいかは考慮されず、いわば親の都合だけで、形式的に連れ去られた側に子供を渡すための取り決めとも言えます」(伊倉さん)

 福原が不安を抱いているのはまさにこの点なのではないかと別の江の知人が語る。

「福原さんはこのまま長男を江くんに渡して、また虐げられる生活に戻ることを心から恐れているのではないでしょうか。だから福原さんはどれだけ叩かれても、長男を江くんの元に戻すわけにはいかないのでしょう」

 江に取材すべく連絡をいれたが、期日までに回答は得られなかった。一方、福原も「何もお答えすることはできません」との回答だった。子供を守るために福原の口から真実が語られる日は来るのか。

※女性セブン2023年8月31日号

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