離婚した夫婦、共同親権への思い 「支援体制不十分なままでは苦しむ人も」と親権ある母 「いざという時のために導入望む」と親権ない父

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023080700357

2023/08/10 17:30
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調停や裁判の資料を手にする久美さん

〈別居・離婚…離れた親と子の「面会交流」 父、母、子、それぞれの思い④〉

 法制審議会の家族法制部会で、離婚後の共同親権の導入が議論されています。現在の日本は、離婚後は父母のどちらかが親権を持つ単独親権のみです。離婚で子どもと別居し、面会交流できずにいる親たちからは、子どもと会えないのは単独親権に問題があるとして共同親権を望む声が上がっています。一方で、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者らからは、子どもの安全のために元配偶者との関わりを避けたいとの意見が根強く、共同親権に反対する声が上がっています。双方の溝は埋まらないままです。

 大きな葛藤を抱えながらも、面会交流を十数年続けてきた久美さん(仮名)と実さん(仮名)。10代半ばとなった亮太さんの親権を持ち、亮太さんと同居している久美さん。親権はなく別居している実さん。それぞれの立場から面会交流や共同親権への考え方を聞きました。(伊吹あすか)

1年前