https://news.yahoo.co.jp/articles/4a6797e1acc51c1681753b6f614cdbd9310f7a43
7/30(日) 4:30配信
スポニチアネックス
会見する江宏傑氏
卓球の五輪2大会連続メダリストの福原愛さん(34)と元夫の江宏傑さん(34)による長男(4)を巡るドロ沼騒動で、なぜ江さん側が来日して会見を開いたのかに注目が集まっている。
江さん側は27日に東京・丸の内の日本外国特派員協会で会見。福原さんが昨年7月に長男を台湾から日本に連れ帰ってから一切の連絡を絶っていることから「会見を開かざるを得なくなった」と主張。一方、福原さん側は「公衆の面前で国際記者会見を開くことは、高度な紛争を引き起こす」などと反論。「子供に対する家庭内暴力の一種」と厳しい言葉で非難した。
主張が真っ向から対立する全面戦争となっているが、東京家裁に申し立てている子供の引き渡しの強制執行の判断に会見がどう影響するかも一つの注目点となっている。法曹関係者は「最優先されるのは子供の利益。会見を開けば、国内メディアの報道が過熱して、子供の養育環境や福祉の状態を悪くしかねない」とマイナスに働くと指摘した。
一方、離婚問題に詳しいレイ法律事務所の高橋知典弁護士は、会見場が日本外国特派員協会だったことに着目。「海外では、国際結婚の破綻に伴った日本人の親による“子供の連れ去り”が国際的な問題としてかねて関心が高かった。今回の会見が世界へ報じられたことで、国際世論を喚起することになるかもしれない。こうした点も踏まえて裁判所が判断する可能性がある」と語った。江さん側はこうした“外圧”を強めることで、子の引き渡しの実現を目指そうとしているとの見方もある。
会見の内容は、台湾メディアでも大きく報じられたほかAP通信が世界へ打電。実際に関心は国境を越えて広がっており、それに伴い台湾では江さんの好感度が上がっているという。江さんは29日にインスタグラムに長女(5)とみられる女児が犬を抱く写真を投稿。会見で「早くお姉ちゃんに会わせたい」と訴えており、その思いを写真に込めたとみられる。
≪元ジャニーズJr.カウアンらが実施≫ 最近の日本外国特派員協会での記者会見では、4月に元ジャニーズJr.の歌手カウアン・オカモト(26)がジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長から性加害を受けたと実名顔出しで告発した。その後、児童虐待防止法の改正に向けた動きが活発になったほか、今月25日からは国連人権理事会の専門家が元所属タレントから聞き取り調査を行っている。
19日に会見した日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(69)は、逃亡先のレバノンからオンライン方式で実施。同国の司法当局に日産を刑事告訴したことなどを明らかにした。
≪英文で申し込み 審査通れば会見≫ どうすれば日本外国特派員協会で会見できるのか。資格などは必要なく、協会側の指定するメールアドレスに英文で会見の申し込みと概要を伝える必要がある。それを協会側が審査し、可否を判断する。公式サイトによると、会員数は約2000人。内訳は約300人が外国特派員や海外キャリアを積んだ日本メディアの記者。約200人が日本メディア、残りの約1500人が準会員で弁護士、会計士、作家、芸術家など専門家が多いという。