“共同親権”めぐり緊急会見 元夫江氏「子どもをかえして」 福原 愛さん側反論「一方的な主張」 国際的ルール“ハーグ条約”とは【news23】

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TBSテレビ

news23

2023年7月28日(金) 11:50

卓球の元日本代表の福原愛さんの元夫の江宏傑さんが会見を開き、福原さんに対し「子どもをかえしてほしい」と訴えました。一方、福原さん側は会見を受け、「子どもを守る配慮に欠け」「一方的な主張を繰り返している」と反論しています。

2人の間に娘と息子、2年前に離婚

27日午後3時すぎ、卓球女子の元日本代表の福原愛さんの元夫・江宏傑さんが、緊急会見を開きました。

福原愛さんの元夫 江宏傑さん
「本年7月20日、日本の裁判所の審判結果を受け取りました。福原愛さんに対し、息子を私に引き渡すよう命ずる内容です」

福原さんに息子を引き渡すよう求める江さん。2人に一体何があったのでしょうか?

江宏傑さん(2016年結婚会見)
「愛さんに鍵を渡しました。その時に、この家の主人になってほしいと言いました」

福原愛さん
「(返事は?)頭が真っ白であんまり覚えてないです」

7年前に結婚した2人。2017年に女の子、2019年に男の子が生まれました。しかし…

離婚時の声明
「夫婦で協議した結果、双方合意のうえで離婚が成立いたしました。私どもの子どもたちについては、“共同親権”となります」

2021年に離婚。子どもについては、福原さんと江さんの2人が親権を持つ、共同親権の合意がなされました。

江さん「一刻も早く息子と会いたい」

子どもたちは台湾で暮らしていたといいますが、2022年7月…

江さんの弁護士
「面会交流のために、江さんが台湾の空港で、息子を福原愛さんに引き渡したところ、福原愛さんが1週間後に、江さんと連絡を絶ちました」

江さんの弁護士によると、その後、福原さん側から、日本の裁判所に子どもの親権を自分にする、“親権指定”の申し立てが行われたと言います。

それに対し、江さん側は、日本の裁判所に、子どもの引き渡しを求める訴えを起こし、7月20日、裁判所から、江さんに子どもを引き渡すよう命じる「保全命令」が、福原さんに出されたと言います。

福原愛さんの元夫 江宏傑さん
「福原さんには、裁判所の結果に従ってほしい。子どもが無事に戻ってきてほしい。私はあきらめません。一刻も早く息子と会いたい。早く弟を、姉に会わせてあげたい」

福原さん「一方的な主張を繰り返している」

一方、福原さん側は、江さんの会見後、次のように声明を出しています。

福原さん側の声明
「残念ながら、本日の江氏の記者会見は、子どもを守る配慮に欠けていました。日本国内の司法手続きについても、あたかも確定しているかのような誤解を与えつつ、一方的な主張を繰り返していました」

子どもの引き渡しについては…

福原さん側の声明
「子どもの仮の引き渡しは、お子さんの状態、意思、福祉、最善の利益を考慮して、慎重に行わなければならないものです。江氏の側から、福原氏に対しては、お子さんに配慮をした具体的な提案は全くなく、突然このような記者会見が行われたことに大変に驚いています。母親は、このような形で子どもたちが晒しものになっていくことに、大変に胸を痛めております」

“子どもの連れ去り”についての国際ルールに、台湾は非加盟

山本恵里伽キャスター:
今回、江さんは、日本の裁判所に、長男引き渡しの申し立てを行いましたけれども、実は今回のような訴えについて、国際的なルールがあります。それが“ハーグ条約”というものです。

ハーグ条約とは、子どもが、どちらかの親に、無断で外国に連れ出された場合、原則、元の国に戻さないといけない、という国際的なルールです。全世界で加盟しているのは、103か国あるんですが、アジアの加盟国は、日本、韓国、タイ、シンガポールなど8か国。台湾は非加盟です。

ハーグ条約に詳しい、琉球大学法科大学院の武田昌則 教授は、「台湾はハーグ条約に非加盟で、日本の裁判所に直接申し立てるしか方法がなかったのだろう」と話しています。

外国人が、日本の裁判所に申し立てることは、お金がかかることなので、普通はなかなかできないそうなんですね。武田教授は、経済的に余裕のある、有名人である江さんだからこそできたのだろう、というふうにもおっしゃっています。

小川彩佳キャスター:
今後、どう手続きが進んでいくのか?

山本キャスター:
武田教授によりますと、福原さんには、子どもと暮らし続けるために、裁判で不服の申し立てをすることもできるが、決着まで時間がかかる可能性もある、ということでした。

小川キャスター:
何よりも、子どもたちが、安心して安全に過ごせる環境というのを第一に考えていただきたいですね。

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