共同親権「導入ありきの議論やめて」 子を危険にさらす 弁護士会見

https://www.asahi.com/articles/ASR6H67CDR6HOXIE00S.html

編集委員・大久保真紀2023年6月15日 19時42分

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 法制審議会(法相の諮問機関)の部会で議論が進む離婚後の子どもの親権を巡り、離婚や家庭内暴力(DV)、虐待など家事事件を多く手がける弁護士有志が15日、東京都内で記者会見し、導入が検討されている「共同親権」について、「導入ありきの議論を進めないでほしい」と訴えた。

 会見したのは、弁護士約40人が参加する「共同親権の問題について正しく知ってもらいたい弁護士の会」のメンバー。共同親権は、離婚後も父母がともに親権をもち、住まいや進学先など子どもの重要なことを共同で決めるという制度だ。

 部会では、協議離婚する父母が合意した場合に共同親権を認める方向で議論してきた。今月6日には、裁判による離婚の際、裁判所が単独親権か共同親権かを判断する枠組みの議論も始まった。

 記者会見した岡村晴美弁護士…

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