ダンの子育て日記43 決心前(和解調書)に向けて

裁 判 期 日         

実施日時:20xx年x月    

裁判所控室で待っていると、書記官から代理人だけどうぞと弁護士だけが呼ばれました。その時、控室で待っている私に「前回の音楽会の報告書読みました。」と書記官の方が声をかけてくれました。

弁護士が戻り、裁判官との話し合いの結果、「裁判官は和解を勧めます。今までの判例からするとxxxさんは不利になります。私も和解を勧めます。親権者は相手方になりますが、裁判所はあなた(父親)の意向を出来るだけ反映してくれる和解内容を作成してくれています。裁判での判決だと会える頻度も限られます。こんな良い内容の提案は今まで私の知る限りありません。あなたが前例を作って後の方々の為になるように和解を受け入れることを勧めます。裁判所でも注目された事案です。この様な裁判は従来連れ去り側が100%勝つ、数年前からそれは本当に正しいのか否かを考え直して議論されています。」と話してくれました。

私は「考えさせてください」と答え、再度弁護士が裁判官から呼ばれました。

この日は裁判官と両弁護士3人で話し、私は1度も裁判官とは会うことなく終わりました。

帰りに弁護士と喫茶店で打ち合わせした際、弁護士から「xxxさんにとって良い条件で和解できます。この事案は裁判所で注目されています。後に続く同じ様な案件の人の為にも判例を作れます。和解に応じた方が良いです。」ともう一度話があり、迷いはあったが和解に応じました。

*この様な判例の積み重ねで連れ去られた側にも光の道筋が見えることを期待しました。

この後、和解調書の作成が始まりました。

裁判所が重い腰を上げてくれました。

先月、先々月(自転車・音楽会)のようなことを目の当たりにする事により動いてくれたのかもしれません。

弁護士より当初は、裁判所に毎月面会交流報告書を提出しても裁判官は読んでくれません。読んでも半信半疑ですよと言われていました。

子どもの生死に関わること(自転車)、子どものへの精神的な負担になること(音楽会)が考慮され、また、子どもの成長には母親一人だけでなく、父親も欠かせない存在であるとの見解から裁判所の皆さんで和解内容を作成してくださったようです。

私たち父子は子の幼少の頃より毎週末、父子二人で遊びに行き信頼関係を築いてきました。今も父親は子を愛し、子は父親を慕っています。

私の元妻(子どもの母親)の連れ去り行為は、本当に子供のことが心配で私から連れ去ったのか、連れ去り後の彼女の行為行動をみていると一段と疑問に感じてなりません。母親自身の身勝手な行動が子どもにどれ程の影響があるか、今一度司法に携わる方もお考えいただきたい。

連れ去りは子どもにとって不利なことばかりです。利益はない事が証明された事案だと思います。

追記、裁判を終えて思ったこと。

裁判中は萎えたりうんざりしたりの繰り返し。気持ちが萎えたらそれまで。もう子どもと会えません。気持ちを強く持ち、萎えないように。諦めたらそれまでです。

私たち親子は息子が保育園の時から毎週末遊びに行き親子の信頼関係を築いてきました。

連れ去り後、調停・裁判(係争中)にも毎月1度の面会交流をすることにより信頼関係を損なうことはありませんでした。

これまでの父子の信頼関係から今回、裁判和解に当たり裁判所は父親重視の和解を進めて頂けたと思っています。

我々親子は恵まれていました。一方的な連れ去りにより、産まれて間もなく、または幼児期に連れ去られ半年も会えないケース、その後の面会交流に至っても2ヶ月に1度3ヶ月に1度やもすれば半年に1度のケースもあります。

半年に1度しか会えない親御さんはいきなりの成長に驚く事もあります。用意した服、靴もサイズが合わなかったり好みが違って喜んでくれないこともあります。(お誕生日、クリスマスプレゼントなど)

成長を喜び分かち合うのが親子ではないでしょうか。

子どもと一緒にいると、子どもが怒る時やぐずる時もあると思いますが、一緒に暮らしていれば次の日に関係を修復する時間があります。しかし、私たちにはその時間もありません。

連れ去られた子供を思う時間ではなく、子供と過ごす時間が信頼を築くのではないでしょうか。

今の裁判では、連れ去った側の言い分を裁判所が受け入れる傾向にあります。

私は子どもと毎週末遊びに行った事。学校行事・習い事のお世話をしていた事に関して証明するものがありました。

同居していた時に、子供と塾の習い事へ行ったなど証明できるものがあれば良いですが、普通に仕事が終わって帰宅し家で楽しく子供と過ごしていた、週末も家の近くの公園で楽しく遊んでいましたでは、今の裁判の流れでは証明にはなりません。

今まで子どもと楽しく過ごしていた時間、それが一瞬に奪われてしまいます。それが連れ去りです。

2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、ましてや半年に1回では親子愛・信頼関係・絆は築くことは到底困難だと思います。

例えば、産まれて間もない子を連れ去られ、半年後に親子が再開したとします。子が親に対して愛情は芽生えるのでしょうか?パパだよ、ママだよと言っても伝わるのでしょうか。

連れ去り側有利の今の裁判のやり方では連れ去りは正当、連れ去られた側の親と子どもの気持ちを引き離す制度にしか思えない気がします。片親裁判では限界がある気がしました。親子の気持ちを切り離す制度ではなく、親子の愛情・信頼の絆を強くするにはどうしたらいいかを、係争ではなく考えてもらいたいと思いました。(今の現状は片親阻害)

連れ去りは親子の感情まで引き裂いてしまいます。

片親親権制度(裁判)とは、血を分けた親子の裁判ですよね。

裁判所の在り方に疑問が残ります。

片親の子は両親がいる家族に対して時に寂しかったり妬んだりもします。

子どもは両親が離婚して離れ離れで暮らしていても、いつでも会えるいつでも相談できるいつでも甘えられる安心感が必要なんです。

親子の信頼関係を築く為にも、面会交流の頻度(回数)の見直し、また共同親権、共同養育になる事を進めてもらいたいです。

子どもに負担をかけない為にも、離婚時の準備、離婚後の環境には何が必要かをもっと真剣に考えてもらいたいと裁判所に強く望みます。

1年前