https://www.jiji.com/jc/article?k=2023020901144&g=soc
2023年02月09日18時30分
食品大手「ミツカン」創業家次女と結婚していた元娘婿の中埜大輔さん(42)が、長男の出生後に離婚を強要され子供と引き離されたとして、故中埜和英前会長夫妻を相手に3000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(堀田秀一裁判官)は9日、強要はなかったと判断し請求を棄却した。
判決によると、大輔さんは2013年、ミツカンに入社して前会長夫妻の次女と結婚。翌14年に赴任先の英ロンドンで長男が生まれると、前会長夫妻から長男を夫妻と養子縁組させるよう求められた上、大阪への転勤を命じられ、その後次女と離婚した。和英前会長は提訴後に亡くなった。
大輔さんは「前会長夫妻の意向で子どもと引き離され、離婚を強要された」と訴えていた。
判決で堀田裁判官は「次女は中埜家の家風や価値観を大事にする考えを持ち、子が生まれた場合は両親と養子縁組させる可能性があると、婚姻前から大輔さんに説明していた」と指摘。次女の意思は離婚で一貫していたとして「前会長夫妻が強要する必要はなかった」と判断した。
大輔さんは判決後の記者会見で「納得できない」と述べ、控訴する意向を示した。
カテゴリー: 1,報道