離婚後の共同親権を考えよう 12日に静岡市駿河区で講演会

黒田壮吉2023年1月11日 10時00分

 離婚後の子どもの養育をめぐり、国で議論されている「共同親権の導入」について考える講演会が12日夜、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれる。木村草太・東京都立大教授(憲法学)が講演する。

 現行の民法では、婚姻中は父母双方が親権を持ち、離婚後はどちらか一方に決める必要がある。法制審議会部会は昨年11月、離婚後も父母双方が親権を持つ「共同親権」導入と「単独親権」維持を併記した中間試案をまとめた。

 共同親権の賛成派は「双方が子の養育に責任をもつべきだ」、反対派は「家庭内暴力や虐待が離婚後も続く」などとそれぞれ主張し、賛否が対立。講演会を企画したシングルペアレント101は導入に反対している。中間試案をめぐっては、国民の意見を募るパブリックコメントが2月17日まで実施されている。

 講演は午後7~9時。申し込みは同団体ホームページの専用フォームから。参加費500円、ひとり親は無料。(黒田壮吉)

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