〈才賀側が反論〉あびる優が告発「前夫・才賀紀左衛門が親権者変更後も7歳娘を“違法連れ去り”」

文春オンライン

https://news.yahoo.co.jp/articles/679bd2aac5ebd3e2bb71bf1b4e65ef2be7509776

膨大な裁判資料と共に取材に応じた

 2週にわたって「週刊文春」が報じてきた、タレント・あびる優の元夫・才賀紀左衛門による「7歳娘の違法連れ去り」や「モラハラDV」問題。7月29日、NEWSポストセブンが、“反論記事”を公開した。記事では、才賀の関係者や友人が、一連の騒動の原因は「あびる優の酒癖と“虐待”や“ネグレクト(育児放棄)”が疑われる問題行動」にあったと主張している。

ただ、本件については裁判所による審判がすべて確定しており、現状は才賀側が娘の引き渡しに応じていない状況だ。”騒動”の原因はどこにあるのか。あびるが120分にわたって涙ながらに告発した、「7歳娘の違法連れ去り」や「モラハラDV」を報じた「 週刊文春 」スクープ速報を再公開する(初出:週刊文春 2022年7月28日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

◆◆◆ 「昨年、Aちゃんの親権者が私に変更され、引渡しが確定しました。ところが、彼は一向に引き渡そうとしない。つまり、違法な“連れ去り”状態にあるのです」  

こう語るのは、タレントのあびる優(36)。「彼」とは、前夫で格闘家の才賀紀左衛門(33)だ。2人は7歳の娘・Aちゃんの親権などを巡り、2020年1月から係争中だったが、昨年4月に東京高裁が決定を下し、Aちゃんの親権者はあびるとなり、身柄の引渡しが確定した。にもかかわらず、才賀が“違法”な状態で現在もAちゃんと同居していると、あびる本人が「 週刊文春 」に明かした。  

あびると才賀は2014年9月に結婚。2015年5月にAちゃんが誕生した。しかし2019年12月に2人は離婚。Aちゃんの親権は才賀が持つと公表した。  

あびるは年が明けた2020年1月、すぐに東京家裁でAちゃんの親権者変更を求める調停を起こしている。同年8月には子どもの引渡しを求める調停を申し立てた。  

一方の才賀はメディアを通じてあびるを批判。〈(娘に会わせない理由は)離婚の原因にもなった彼女の「酒癖」です〉〈離婚する前、彼女が泥酔して夜遅くに帰ってきたり、寝ている娘を起こしたりすることがありました〉(AERA dot. 2020年12月10日)などと主張。「娘を渡すことは絶対にできない」と語っていた。

家裁はあびるを「従前の主たる監護者」

 そして2021年2月12日、東京家裁が審判を下した。Aちゃんの親権者をあびるに変更し、引き渡すことを命じたのである。審判書にはこう記されている。 〈申立人(※あびる)が従前の主たる監護者であって、未成年者の愛着関係は、申立人に対して最も強い〉〈別居後しばらくの間の相手方(※才賀)による監護には問題があった〉  これに対し、才賀は即日抗告。あびるの酒癖による育児放棄を挙げて反論したものの、同年4月28日、東京高裁は才賀の抗告を棄却。あびるへの親権者変更と引渡しが確定し、Aちゃんは法的にはあびるの戸籍に入ることとなった。一方、才賀はAちゃんの父親ではあるものの、親権や監護権はなく、同居する法的根拠を失った。  ところが――。

Aちゃんは帰れず、あびるへの態度に変化も…

 引渡し当日、あびるが弁護士と共に向かうと、「Aが泣いて嫌がっているので引き渡せない」と才賀は拒否。その後、あびるは直接強制執行、間接強制執行などあらゆる手を尽くしたものの、現在もAちゃんはあびるの元に帰っておらず、「実効支配」のような形で才賀と事実婚の関係にあるフリーライターの絵莉さんと3人で同居している。  

それだけではない。才賀が抗告した前後から、Aちゃんのあびるへの態度に変化が見られていた。呼び方が「ママ」から「優ちゃん」へと変わり、家裁の調査官に対して「ママじゃないから。優ちゃん。人間でもないし。動物だよ」などという発言までするようになったという。  

Aちゃんのあびるへの態度は短期間になぜここまで変わってしまったのか。  あびるが受け取った家裁の調査官による報告書ではこう指摘されている。 〈(才賀による)強力な刷り込みがあったものと推察される〉  

間接強制執行を審判した家裁の文書にも、〈未成年者(※Aちゃん)が債権者(※あびる)に対して拒否的な感情を抱くに至ったのは、債務者(※才賀)の影響を受けたことによることが明らかである〉と記されている。  さらに家裁は、Aちゃんの引渡しに応じない才賀について、〈ブログ等において、親権者が変更されたことを秘したまま、シングルファーザーであることを世間にアピールしている状況も考慮すると、債務者は、現状維持を図って〉いるとも厳しく断じている。  

あびるは言う。

「最後に会ったのは今年3月。それ以降は会っていません。私と会って精神的に不安定になってしまったら申し訳なくて……。でも一緒に暮らしたい想いは変わりません」  

才賀には現在、あびるが2021年11月に申し立てて認められた間接強制執行(※子どもを引き渡さない場合、金銭の支払いを求めることで間接的に子どもの引渡しを強制するというもの)によって22年1月に家裁から「引渡しをしない場合、1日あたり4万円を支払うこと」という命令が下っている。しかし、「今に至るまで一切支払われていません」(あびる)。  

才賀に取材を申し込んだところ、「回答は控えさせていただきます」と回答した。 「 週刊文春 電子版 」では、あびるがAちゃんの親権を失ってまで才賀と離婚したかった理由、壮絶なモラハラ・DV疑惑、家裁の調査官が指摘した才賀によるAちゃんへの〈強力な刷り込み〉の実態、そして現在も才賀による“違法連れ去り”状態が続いている理由などを2週にわたって詳報している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年7月28日号

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