2年半で弁護士に支払った費用:400万、子供に会えた時間:0時間
https://note.com/childabduction/n/n1b1167829479
私は2児の母親です。・・そう母親なんです。未成年の。下の子はまだわずか7歳です。上の子は、かわいい・かわいい小学生の姿を半分見ることなく、中学生になってしまいました。今の一番の不安は、息子の声変わり前の声をもう二度と聞けないのでは、ということです。いつ声変わりするか分かりません。私は2年半、子供の声をただの一度も聞いていません。母親なのに!!
2年半で子供に会った時間「0」。2年半で子供と話した時間「0」。いったい私はどんな犯罪者なんだろうか。なんで牢屋に入ってないんだろうか。なんで親権停止されてないんだろうか。…だって、我が子に2年半も一切会えない、ってそれくらいのことじゃなければありえないでしょ!普通に考えて。
一番の原因は私に弁護士に払うお金がなかったことじゃないか、と最近思います。「すぐに」申し立てれば母親なら子供を取り戻せる。・・あちこちで見かける言葉です。この「すぐに」がミソなんです。「すぐに」じゃなければ母親であったって子供は帰ってこないんです。それが私です。
結果としてこんな400万という大金(しかもほぼ借金)を弁護士に支払っていますが、結局、この「すぐに」ができなかったがために、これだけのお金と時間をかけても、私は2年半で一度も、”私が産んだ”我が子に会えないのです。母性優先を唱えるのは本当にやめてほしい。
私がすぐに申し立てられなかった要因は2つあります。
1つ目は申し立てるようなことだと認識していなかったから。2つ目は弁護士に支払うお金がなかったから、です。
1.裁判所に申し立てるような事案だと認識していなった
家に帰ったら子供と荷物が消えていた、とか、その後すぐに裁判所から調停の連絡が届いた、というような場合だったら、きっと私もすぐに弁護士を探したと思います。しかし、私は閉め出され、その後、数か月申し立てられることはありませんでした。まさか我が子に会うのに裁判所に申し立てないといけない、なんて夢にも思わなかったし、弁護士を依頼することだとも思いませんでした。夫の機嫌が悪いわけだから、夫婦仲の改善をすれば子供には会えるようになると思ってました。なぜなら、まさかまさか、親が子に会えなくなる、ということが起こりうるとは思ってなかったからです。だから調停の申立てが届くまでの数か月、夫婦仲の改善に目指して動いていました。
それはある意味、裁判所に申し立てる=戦う、とは真逆の行為です。夫婦カウンセリングを提案し、夫からの要望を聞き入れ勉強を受けに行ったりしました。夫が納得するような行動をとれば、家に帰れ、子供にも会えると思ってました。相手を誹謗するようなことはしなかったし、相手が不満に思っていることには素直に謝り、子供が親に会えないことがどのような悪影響を及ぼすか、ということを丁寧に文献とともに文書で説明したりしました。私の中では改善すればいい、と思っていたので弁護士とか裁判所、というのは全く頭に浮かびませんでした。相手から申し立てられれば、それはこっちだって弁護士に所に行ってたでしょう。でもそうじゃないとなると、弁護士という普段、接しない人たちのことなんて思いもしないのです。
たまに、子供を連れ去れてて別居している方で、裁判所で何ら手続きをしていない、という方に遭遇します。そういう方の中には、やはり弁護士を付けていない、という方もいて、なんとか相手と調整を試みている、という方がいます。私もそんな感じでした。裁判所が関わっていない場合、いきなり「弁護士に依頼しよう」ってならないです。
・・だから「すぐに」申し立てられなかったのです。
2.弁護士に支払うお金がなかった
弁護士を探したのは、家を追い出され数か月たって、離婚調停の申立てが届いてからでした。そこから弁護士探しと弁護士費用集めです。
本当にこの実子誘拐問題で不公平だな、と思うのが弁護士を依頼できるお金があるかどうか、によってその後の親子の関係が変わってくるということです。要は金があれば子供は戻ってきた可能性が高い、ということです。
法テラスがあるじゃん、という言葉が聞こえてきそうですが、では、法テラスをギリギリ使えないような人だったらどうでしょうか。私がまさにそれです。追い出された後、裁判所からの通知がくるまで数か月ありました。その間に仕事を見つけ、働き始めました。10年専業主婦をしてたので、あまり貯金はなく、家を追い出されて住まい確保や日々の生活のために、その貯金もあっという間になくなりました。だけれども、弁護士を探すときにはアルバイトをしてたのと、わずかながら夫から生活費をもらっていたので、法テラスが使えない状況でした。(※行政機関等にも色々相談しましたが、どこからも支援は得られませんでした)
でも毎月ギリギリなんとか生き延びている状況で、弁護士にまとめて何十万と払えるお金はありません。私の親は年金生活者でお金がなく借りることもできませんでした。アルバイトの身分では真っ当なところでお金を貸してくれるところはありません。弁護士に依頼したくともお金がなくてできないのです。もちろん、弁護士を付けなくても自分でできる人はいいでしょう。しかし私は子を奪われ、家を奪われ、とても精神的に一人で対応できる状況ではありませんでしたし、そんな難しいものができるとも当時は思いませんでした。
そんなこんなで私は弁護士費用をかき集めるのに、2か月かかりました。こういうことを「裁判所に申し立てればいいじゃん」と無責任に宣う人たちは何も考えていません。法テラスが利用できないような中途半端な貧乏人、実家を頼れないような人間は、弁護士に依頼することができないのです。
・・だから「すぐに」申立てできませんでした。はっきりいって、これで私と子供の親子断絶が決まったようなものです。
そう思うと、子供に会えるも会えないも、親権が取れるも取れないも、結局、「すぐに」弁護士に依頼できるお金があったかどうか、ということなんじゃないかと思います。3年たって分かったのは、実子誘拐問題は最初から最後まで金だ、ということです。「すぐに」弁護士に依頼できる金があれば、私達親子は断絶されずに済んだでしょう。子供も「主たる監護者」であった私の元に戻っていたでしょう。
このことをほとんどの人が無視していることに、何とも悔しい思いをしています。結局、弱いものは捨てられるようになっているんです。