大人になった「愛ちゃん」には恋に生きる資格がある

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5/17(火) 11:02配信

FRIDAY

「泣き虫」だった愛ちゃんは、大人になった。妖艶な魅力すらたたえる福原愛の「突き進む恋」は、もはや清々しい 写真:長田洋平/アフロスポーツ

卓球元日本女子選手・福原愛(33歳)さんの周辺がかまびすしい。2016年に結婚した台湾の卓球選手・江宏傑さんとの間に2児をもうけたものの、2021年3月に、既婚男性とのデートが発覚、不倫騒動へと発展した。夫や義実家のモラハラが原因で不仲になったともいわれていたが、この不倫騒動で同情は非難へと変わる。そして昨年7月には、日台卓球カップルの離婚が成立した。

【画像】錦織圭とデート、幸せの結婚会見…福原愛「波乱の遍歴」

◆「母親なのに無責任」ですか?

子どもたちに関しては「共同親権」とはいえ、実際には台湾で元夫と生活しており、彼女はほとんど会えていないようだ。

「母親なのに無責任」

そういった批判も出ているが、台湾生まれの子どもたちが父親とその一家に囲まれて生活しているのだから、子どもの幸福と利益を考えれば、とくに「無責任」とも思えない。

なにより「愛ちゃん」は、恋愛体質なのだろう。若かりしころ、テニスの錦織選手との堂々たる手つなぎデートもあった。恋をしたらまっすぐに突っ走るタイプなのかもしれない。

結婚していようが子どもがいようが、恋をしたら止まらない。止められない。そういうタイプの人間はいる。

◆何度でも、恋を貫いて

今回の「不倫騒動」は、相手の男性も離婚が成立。ふたりとも独身になったのだから事態は沈静化したのだが、ここへきて、男性の元妻が「離婚後に交際が始まった」とする記事が間違っていると暴露し、またも話題になっている。

そんななか、昨年秋から彼女は青森大学准教授となり、今年1月からはワールドテーブルテニスジャパンのGMに就任するなど、活躍している。

3歳9か月からラケットを握り、10歳でプロになった「愛ちゃん」。卓球が人気スポーツになったのは、小さい頃からメディアに密着されて日本全国に映し出された彼女の存在によるところが大きい。誰もが知っているアスリートは、誰にとっても「身内のかわいい女の子」だったのだ。だから、不倫だ泥沼だとなると一気にイメージダウンが起こった。

だが「愛ちゃん」はもう33歳。結婚、出産、離婚も経験し、酸いも甘いもかみ分けた大人の女性である。しかもさらに、長い間ひとつのスポーツで培ったメンタルの強さも持ち合わせている。たとえバッシングされようと、それほど気にとめないのではないだろうか。

5月に入って台湾メディアは、彼女が夫と暮らしていた台湾の高級マンションを売却したと報じた。売却にあたっては購入したときより日本円で3000万円も安くなっていたようだが、それでも売ったほうがいい理由があったのだろう。

今後、彼女は件の男性と一緒に歩んでいく道を選ぶ可能性が高い。だがもし、また恋をしたら? そのときは再度、まっすぐに恋を貫いてほしい。いや、貫いてくれるのではないか。世間体など気にせず、自分の気持ちに正直に。

◆あのかわいかった「泣き虫愛ちゃん」はもういない

あのかわいかった「泣き虫愛ちゃん」はもういないのだ。われわれがいつまでも、幼い彼女の幻影にすがっているのは彼女に対して失礼だ。彼女はすでに「恋に生きる大人の女」として走り出しているのだから。

福原愛の近影を見て、つくづく思う。無邪気な笑顔が妖艶な笑みに変わった、と。今の環境は、子どものころからのさまざまな痛みや葛藤を乗り越えて、やっとつかんだ自由なのではないだろうか。であるならば、もっと自由にもっと奔放に、ひとりの女として全力疾走してくれることを期待したい。彼女にはそれだけの魅力と、ある種の魔性がある。

取材・文:亀山早苗

2年前