https://blogos.com/article/550718/
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部
【まとめ】
・子どもとの再会求めてハンスト中の仏人フィショ氏、14日目を迎える。
・23日午後、仏大統領府外交顧問ら3人がフィショ氏と面会。
・24日、マクロン仏大統領は菅首相と「子どもの連れ去り問題」について話す予定。
3年前、妻と一緒に家を出た2人の子どもたちとの再会を求め、国立競技場近くの千駄ヶ谷駅(東京都・渋谷区JR東日本総武線)構内でハンガーストライキを行っているフランス人ヴィンセント・フィショ氏のもとに、23日午後、フランス大統領府の外交顧問らが訪れた。
フィショ氏と面会したのは、エマニュエル・ボンヌ外交顧問、アリス・ルフォ副外交顧問、ワリード・フーク アジア・オセアニア担当顧問。フィリップ・セトン駐日フランス大使とマリー=エレーヌ・テルニ駐日フランス領事も同行した。
▲写真 左からフィリップ・セトン駐日フランス大使、アリス・ルフォ副外交顧問、エマニュエル・ボンヌ外交顧問、フィショ氏 提供:フィショ氏の支援者
東京五輪開会式に出席の為来日中のマクロン仏大統領は、24日菅首相と会談する。国際結婚が破綻した後の「子どもの連れ去り問題」について、話し合われる可能性がある。マクロン大統領は2019年のG20サミットの時にも安倍晋三前首相にこの問題について提起したことがある。
フィショ氏はハンストを通して、フランス政府が日本当局に対して人権侵害を改善するよう圧力をかけることを期待している。「日本が断った場合には、国際法の侵害として、フランス政府が強い制裁を科すと信じている」とも述べており、明日の日仏首脳会談の中身によっては、日本政府は新たな対応を迫られることになる。