結婚12年目の決断。法律婚から事実婚へ…人気モデル牧野紗弥が「結婚の形」を変えた理由

弁護士に相談できる女性だけが事実婚を選択できそうだよね。
弁護士に相談すると、離婚しろと言われるけど。

https://news.yahoo.co.jp/articles/632c06ec0b9215ef48c39a61fafde8ab6e231281?page=1

5/28(金) 18:39配信

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モデル 牧野紗弥「嫁ではなく、牧野紗弥でありたい」

撮影/須藤敬一

「結婚」が、万人にとって幸せではなくなってきた今の時代。従来の法律婚だけにとらわれない、さまざまな家族の形も存在するようになってきました。

【結婚の形は何が正解?】人気モデル・牧野紗弥さんに聞く「結婚の形を変えたのはなぜか?」

それでもなお、なぜ私たちは「結婚」という言葉を意識してしまうのでしょうか。周囲の目が気になるから? 愛を形として残したいから? それとも、孤独だから? 1人1人が自由に生きられる時代に、他の誰かと生きる理由ってなんだろう。

今回は牧野紗弥さんに、「結婚の形を変えるのはなぜか?」をお伺いしました。結婚12年目の決断とその胸の内に迫ります。

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思ったことを家族全員が言語化できる。それが、子供に伝えたい家族のあり方

結婚12年目に“夫婦別姓”を選択し、法律婚から事実婚に切り替えたモデルの牧野紗弥さん。「結婚の形」を変えたのは、そこに長年大きな違和感を抱えていたから。

「結婚したのは25歳のとき。祖母から姓を残して欲しいと言われていたし、元の姓である『牧野』は私自身のアイデンティティでもありました。

本当は姓を変えたくなかったけれど、当時は知識もなく、早く結婚したい気持ちも強くて『この話はまたいつか』と心にしまって結婚。でもやっぱり、『夫に感謝しなさい』と言われるたびに、『嫁いだ』という感覚を拭えませんでした」
気づかないふりをしていた家族内ジェンダーバイアス

撮影/須藤敬一

結婚生活は順調。子供たちの世話は、なんの疑問も持たずに全て自分が担当していたが、第三子を授かってからは、仕事と子育てで物理的にも精神的にも立ち行かなくなった。

「笑うことができなくなって。そのとき初めて自分が『男性が外で仕事をして、女性が家庭を守る』という役割意識=『ジェンダーバイアス』に強くとらわれていたことに気づいたんです」

そう気づいた牧野さんは、夫と話し合いを重ね、まずは家庭内での役割を変化させた。この変革を機に、誰かが我慢することで成り立つ家族は私たちらしくない、と思うように。

「今度は、もっと枠を取り外すような取り組みをしようと決めました」

そこから、何度も弁護士に相談し、事実婚のメリットやデメリットを理解した上で、家族にプレゼン。子供たちにも包み隠さずに話をし、家族全員で問題に向き合った。

「結婚って、一見自由がなさそうに見えますが、自分たちに合うようにアレンジもできる。子供たちに対しても、生き方には選択肢があることを伝えたいんです。違和感を覚えたらそれを言葉にして共有し、どうしたらいいかを考えられる、そんな家族でありたいと思っています」

夫婦別姓にするためには?

日本では夫婦別姓が法律で認められていないため、籍を抜き、事実婚に切り替えることが必要です。
考えておかなければいけないこととは?

●現状、共同親権が認められていないので、子供の「親権」はどちらか一方に決める必要がある。

●「財産分与」は法律婚での妻の権限が圧倒的に強いので、それを放棄していいか。事実婚では財産分与について書面での約束が必須になる。
【PROFILE】

撮影/須藤敬一

1984年生まれ。数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍。プライベートでは3人の子供を育てながら、身を持って夫婦のあり方を模索している。

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