ダンの子育て日記 その16「アンフェア―」

兼ねてから弁護士より陳述書の提出を求められていました。子どもの幼少の頃からの保育園の父兄・知人・私の経営している従業員・親戚にお願いしました。書き終えて弁護士に確認をお願いすると「母親が連れ去ったことに対しての感情が強すぎて、裁判官が読んでくれません。それと、どうしても父親びいきになってしまい全てを信じてくれません」と言われ感情を抑えた陳述書に書き換えての提出になりました。そこで第三者、保育園時代の習い事(ダンス教室代表・サッカークラブコーチ)にお願いしました。(裁判所提出書類)

 

陳述書     『(株)○○プロダクション代表取締役×××』

当社の運営するダンス教室である○○アーティストクラブにX2年9月からX4年2月まで所属していたAAAAくについて、以下のとおり陳述します。(子:4歳1ヶ月~6歳6ヶ月)
AAAAくんが○○アーティストクラブに入会の際ですが、お父様から連絡があり、直接申込書を取りに来られ入会についての説明をしました。
入会にあたっては、お父様同席の下で、私と教務担当者がAAAAくんを面接し入会が決まりました。
入会してからの教室への送り迎えは、お父様が当社にいらしていて、お母様の送り迎えはほとんどなかったと記憶しています。これは、他の小さな生徒さんの場合、お母様が送り迎えに来る方が多いので印象に残っています。
また、スケジュールやレッスン中の出来事の報告、連絡についてもお父様が対応されていました。(当社はお父様の連絡先携帯番号しか伺っておりませんでした。)
教室への在学中、2回発表会がありましたが、1回目はご両親で、2回目はお父様のみがご覧にいらしていました。
2回目の発表会をもってサッカークラブに入会するとのことで、当クラブを退会予定でしたので、AAAAくんにとっては集大成の発表会でしたが、お父様のみの観覧だったせいか、いつもより少し元気がなさそうな様子だったと記憶しています。
発表会終了後には、講師の先生一人一人にお父様と一緒にお世話になりました、とご挨拶されて帰られました。
AAAAくんは入会当初はまだ集団になじめず、精神的に落ち着きがない様子でした。当初は先生に注意された後ぐずってレッスンを途中で止めて遊んでしまったり、終了後の着替えももたもたしている様子でした。
回数を重ねるごとに、集団の中での協調性を身につけていき、集中してレッスンを受けられるようになっていきました。お父様も送り迎えの前後にはレッスンの様子をご覧になっていて、AAAAくんにレッスン後に教室の外で注意していて、AAAAくんの成長をしっかり見守っていらした様子でした。

陳述書     『○○○サッカークラブ コーチ』

私は、○○○サッカークラブのコーチをしております。×××です。
AAAAくんが在籍していた時のことについて陳述いたします。
AAAAくんが入会した時ですが、お父様からX4年3月に体験参加へのご連絡がありました。同月22日体験参加の際お父様がAAAAを連れてこられ入会などの説明をしました。
入会してからのクラブへの送り迎えは、私が見ている限りお父様がおこなっておりお母様が送り迎えの来られたことはなかったと思います。また、AAAAくんが参加した練習・試合のほとんどにお父様も練習の手伝い等に積極的に参加していただいておりました。私はお母様とお会いしたことがございません。
入会しているお子様と保護者の皆様との、懇親会にも毎回お父様がAAAAを連れて来られて参加され他のコーチ保護者・お子様ともコミニケションをとっていました。
試合・練習のスケジュールや練習中の出来事報告についてもお父様が対応されていました。連絡先はお父様のものだけを伺っていました。
中でも印象的だったのは大雨での中で遠征試合の時に積極的に手伝っていただいたことです。他の保護者の皆様は屋内での応援でしたがお父様は私たちコーチと同じグランドに立ち熱心に応援されていました。
AAAAくんは当初準備運動・体操も適当にやってたりしました。ボールを自由に蹴るわけではないので、自分がやりたい事とは違うので集中力もない時もありました。AAAAくんよりも前に入会しているお子様は出来る事が出来ないこともありました。回数を重ねることに積極的になり、集中力も出て今までできなかった事もこちらが思っていたより早くできるようになりました。
お父様が練習の様子を熱心にご覧になり積極的に声をかけ、練習後にはコーチにも意見を聞きAAAAくんと自主練・アドバイスを日常的におこなっていたために成長があったのだと思います。
お父様とAAAAくんは本当に仲が良く、生活を共にすることは、AAAAくんの健やかな成長には非常に資するのではないかと感じました。

○○アーティストクラブ 送り迎え:父親送り60回・迎え59回/母親迎え1回 (子:4歳1ヶ月~6歳6ヶ月)
○○○サッカークラブ  観覧参加:父親15回/母親2回 (子:6歳7ヶ月~6歳11ヶ月)
小学校入学説明会:父親一人
小学校の習い事説明会・体験(サッカー・公文・英会話スクール)父親と子
小学校入学式・運動会:父母 / 小学校1年生父兄懇談会:父一人 (裁判所提出書類に各日時、出席者記載)
子が4歳~6歳11ヶ月の間の旅行含むお出かけ回数(3歳までの記録は連れ去り時に持っていかれ残っていません)
父子お出かけ148回・父母子お出かけ13回・母子お出かけ1回(裁判所提出書類には日時場所明記の上提出)
父母共同経営(飲食店)のため、休みは同じほぼ日祝のみ(レポート10)
夕食に関して:子どもと母親は週2~3回、私の店で栄養バランスを考えた夕食を私が調理し食べさせてました。店が暇な時は、食後店の前で子どもと2人(父子)で遊んでました。(裁判所提出陳述書:従業員3名)

第三者の方が私達親子の苦楽の数年間を見て感じて陳述して頂きました。調停・裁判が始まり連れ去られた側の子育てに関してのプロセスは一度も触れられることはありません。フェアーじゃない。おかしいと思うのは私だけでしょうか。今でも、何を見ても、思い出すんです。子どもも時と共に成長しています。彼はどう感じているんでしょうか。

母親が子どもの子育てに対しての希薄理由として:子どもが幼少の頃より何度も話し合いの末、子どもが小学校に入学したら私が引き取り育てる事を了承し、母親は姉夫婦(母親側)にも公言していました。にも関わらず、小学校に入学し3ヶ月が経った7月に連れ去られました。(レポート2・7)

今でも心配は尽きません。スキッ歯は子供の将来を考えマイナスになってしまはないかと、こちらで費用負担の連絡をしましたが何度連絡しても返事はありません。弱視に関しては両目の視力は0.8・1.0と回復しているにも関わらず眼鏡を使用しいます。眼科に受診してもらいたいことを連絡していますが返信はありません。指爪・足爪に関しては会う度に形を整えながら切らせています。ひとり親の子育は大変なことと思いますが、母親の子育てに対する希薄さは今始まったものではないことも明らかです。叶うものなら子どもを私がひき取って育てたい。
もし母親が上記の件を無視続けるとすれば非人道的、福祉に反する行為ではないかと思います。(レポート1・2・4)

最後に私、(私達)が直面している裁判所からの偏見は男性蔑視・ジェンダー差別の様に感じました。
同居時、私が子どもに寄り添い子育てに携わっていても、母親が連れ去ったという事実があっても、父親の提出した子育て資料にはまともに触れてもらえません。調停・裁判にわたり裁判所は、母親は繊細で子どもの世話をする、その反面父親は外で働いて子どもの世話は母親任せ。
この様な偏った見方(男性蔑視・ジェンダー差別)を変えていかなければと改めて思いました。父親でも世話好きで気がつく父親もいる、仕事を抱えながらも子どもに寄り添い続ける父親もいる。これからも投稿を通じて、子どもの成長には父親の存在は欠かせないことを伝えていきます。凝り固まった裁判所の見方を変えていかない限り、先はないのではないかと思ってしまいます。そして、父親の重要性が理解され、共同親権・共同養育を実現することで、片親だけでは気付かなかった事も両親が子どもの事を思いながら支えていくことができる。
そんな子どもの成長を一番に考えた法整備が実現することを願いたいと思います。

4年前