ダンの子育て日記 その13「子どもの心がこわれてしまう」

X5年01月 面会交流は母親側の都合がつかず実施されませんでした。

      当日は私の誕生日で楽しみにしていたのに残念でした。

X5年01月 調停期日。子の監護指定成立。面会交流の頻度・引き渡し場所・引き渡し方法を提示される。

      翌月より月1回、午前9時から午後5時までとなる

第4回面会交流報告書

実施日時: X5年2月 9:00-17:00

子どもの足元を見ると前回の面談の時に買った靴を履いていました。靴はだいぶ汚れていて、よほど気に入ってくれたのかと思って嬉しくなりながら「新しい靴を履いてくれているのか」と聞くと「うん。前の靴は小さくて履けないから」と答えたのを聞いて「それ1つだけか?」と聞くと「うん。」と答えました。

子供の成長は早いので、何足も靴は必要ないとは思いますが、急な雨の場合など、濡れて乾かなかったりする事を考えると、もう1足は必要だと思いました。「もう1足買うか?」と聞くと「そうだね~」ともう1足購入する事にしました。

水族館に行きました。複合施設の館内を回っていると子どもは今まで一緒に訪れた場所の話を次々とし始め「また連れて行ってね。」と言いました。私ももっと色々な場所に行き、色々な経験をさせたいと思っていたので「もちろん。また行こう。」と答えました。これが嘘にならない様にしなくてはいけないと強く思いました。

水族館を出て、昼食を取ろうと複合施設を回り子どもは「寿司か蕎麦がいい」と和食系を選びました。寿司も蕎麦も子どもの好物なのですが、念のため「肉を食べなくてもいいのか?」と確認をすると「最近、お肉を食べていないからいい。」と答えました。「ハンバーグもあるよ」そう言うと「食べない。蕎麦でいい」と蕎麦を食べることにしました。

もしかしたら、子どもの中でお肉を食べる事が出来ない母親に遠慮をする気持ちがあったのかもしれません。偏食は成長に関わるので、もう少しスマートに食べさせてあげる方法、例えば、私が洋食系のお店を選んで入るようにするなど、考えてあげなくてはいけないと思いました。

昼食後、それまでお世話になったサッカークラブの友達に会いたいと言っていたので転校の挨拶のこともあり練習グランドに行きました。久しぶりに友達に会う事や、転校の挨拶をするなど、少し照れくさい様子もありましたが、「急にいなくなって、みんな心配しているから。」と話しみんなの前で挨拶をさせました。少し遊び、友達から「また、遊ぼうね」と言われた時には涙を流しながらさようならを言って帰りました。

サッカー練習後に「反省会」と言って毎回行っていたケーキを食べに行き好みのシフォンケーキを食べているうちに笑顔が戻ってきたので安心しました。その後、公園でサッカーをし休んでいると、子どもが足で地面に「xxx(離婚後の姓)」と涙を流しながら書いては消すという行為を始めました。「xxxなのか?」そう聞くと「ママにxxxって言われた。」「いつ言われたの?」「引っ越しの前の日の朝」「なんで?と理由は聞いたの」「聞いたけど忘れた」「でも、次の日の小学校で夏休みの絵を描いた時はyyyy(離婚以前の姓)って書いたよね?」「だって、yyyyだもん」と涙ぐみ言っていました。

話題を変えようと思い「パパの実家のおばあちゃんの家に行きたかった?」と聞くと「行きたかった」と涙ぐんでしまいました。他にも秘めている気持ちがあるのかもしれません。その気持ちを徐々に聞いてあげなくてはいけないと思いました。

温泉施設(スーパー銭湯)へ行き一緒にお風呂に入りました。お風呂に入りながら、今の友達の話や学校の話が聞けて、元気に毎日を過ごしている事がわかり少しホッとしました。

母親の実家に到着したときに、購入したサッカーボールを置いておくか確認をしましたが「パパがもって帰って」と言われたので持って帰る事にしました。サッカーボールを持って帰るように言った時の子どもの表情が寂しそうに見えたのは、ボールが母親の実家にあっても遊ぶ相手がないかもしれません。子どもと会うときには必ず持参して、出来る限り一緒に体を動かしたいと思います。

大人の勝手な都合で、子供をこんなにも振り回してしまっている。本当にこんな事を長く続けていてよいのだろうか。子どもの心が壊れてしまうのではないか。それがとても気がかりです。

当時の感想

連れ去り当日に小学校で書いた夏休みになったら何をするかの絵日記の文書は「なつやすみに、おばあちゃんちにいってぼーとにのるのがたのしみ。」を書きました。(レポート5) 引っ越す前日に苗字が変わる事を知りながら、翌日に描いた絵に「yyyy(離婚以前の姓)」と書いた子どもがどんな気持ちでいたのか、子供ながらに、一所懸命に耐えていたのだと思うと辛くてたまりません。

サッカーチームのコーチは子どもが連れ去られたことを親身になって相談にのってくれていました。「お友達と遊ばせてあげましょう、連れてきてください。」とっていただき練習場に行き楽しく遊ばせてくれました。

報告書にはサッカーボールが母親の実家にあっても遊ぶ相手がいないかしれませんと書きましたが、子ども心に父親が悪く言われていて母親の実家に持って帰りにくかったのではないでしょうか。

これらは事実で作り話ではありません。このようなことこそが子どもを被害者にしています。その子たちは自分たちではどうすることもできずに辛く悲しい思いをしています。

司法に携わる方、目を背けないでください。連れ去られたら子どもの気持ちを汲んでもらいたい。

共同親権(共同養育)を願います。そのためにも、連れ去りが起こらなくする。連れ去りをすれば罰せられる厳しい処遇も検討してもらいたいと願います。

3年前