ダンの子育て日記10「パーカーとジーンズだけで来る真冬の面会交流」

『和解から2年が経ちました。月二回の面会交流。』

1回目(第2日曜日)は10時から19時30分

2回目(第4日曜日)は10時から13時

2回目の面会交流時、終わりの時間が近づき家に送ろうとすると「もう帰るの?夜ご飯一緒に食べると思ったのに・・・」と寂しそうにつぶやいています。

一緒に暮らしていたときは私の休みは朝から晩までお出かけをしていた事を覚えています。だからさみしく思うのかな。(月1回は朝から晩まで、もう1回はお昼ご飯だけだから、もっと遊びたいのだろう。)

和解の取り決めで、1回目は終日、2回目は半日となっています。

子供にどう話したらいいか悩んでいます。(離婚したことは以前話しました。)

和解により、会う回数が決まったこと。別々に暮らさないといけないこと。お医者さんにも一緒にいけないこと。まだまだあります。

ただ単に母親と離婚した時に決まったことだからでいいのか?

事実が湾曲して伝わっているならば私との信頼関係が成り立たなくなるのでは?。

子供も中学生です。疑問に思う事に対して解決(理解)できる年齢に近づいています。

今まで書き続けてきたレポートの内容を話すべきなのか悩んでいます。

話す事によって母親との間にわだかまりができてしまうのでは?

結論は出ません。

裁判所提出書類:子が4歳~7歳の間に(3歳までの記録は連れ去り時に持って行かれ残っていません)、父子お出かけ148回、父母子お出かけ13回、母子お出かけ1回(裁判所には、日時場所明記の上提出)。父母共同経営の自営のため、休みは同じ休みでほぼ日祝のみ(レポート6調停委員の一言)

『共同親権と共同養育』➡『共同親権から医療・教育を含む共同養育へ』

仮監護者・監護者指定の調停では私の提出した資料に触れられる事はありませんでした。そこでその後の裁判では過去ではなく、その時点(裁判係争時)の面会交流を通じての子供の成長を事細かく記しました。裁判係争中ですから私は直接母親に連絡はとれません。その為、月に一度の面会交流時に気付いた事を『面会交流報告書』と題して提出し(内容:今日どこに行って何をして遊び、子がどんな反応をしたか、どのように楽しんでいたか、成長に関する事、学校・学校行事・友達・靴のサイズ・リュックサック・自転車・弱視・スキッ歯・子供からの相談・気になったことなど何でも。但し、母親に対する批判は書かないと決めていました。)裁判所、そして母親にも読んでもらえる形をとりました。和解においてこれらの報告も引き金になり、父親の必要性を裁判所が認め、会う頻度を増やしてくれることに繋がったと思います。

『和解成立。共同養育とは何かを考えさせられる2年でした。』

和解調書に共同親権に近い内容を盛り入れ込んでいただけたことにより、子供の成長(教育・躾)に関し関与することができ、それと共にそれに対する責任を持つこともできるようになりました。一部ではありますが学校以外の習い事・スポーツに関しては子供と相談しながら細かいことまで決めることができています。全てが満足とは言えませんが、和解内容が子どもにとって良い方向に作用し、円滑に会える事は事実です。

『叶えてやれること』と『叶えてやれないこと』

【私にも叶えてやれること】

一緒にテレビを見ていると、「北海道に行きたい。」「もし海外に留学に行くならそれまでに海外旅行に行きたい。」、と言います。

11月の第2週目の日曜日、面会交流の際「鬼滅の刃」を見ました。サッカー部1年生6人中4人が10月中に見に行った、あと一人も今日行くと言っていた。今日行かなかったら僕一人だけ見ていないことになったから良かった。

クリスマスプレゼントは何が欲しいか尋ねると、「サッカーボール。前に使っていたボールを出して使っているけど、小さくて空気が抜けていて足痛めそうだから。」と。(その他レポート参照)

【親権者の許可がないと、叶えてやれないこと】

医療・教育に関して、何度も連絡をしていますが返事は来ません。

スキッ歯は将来子供のマイナスになることを考え、今のうち(学生)に治療したく、母親には「専門の病院を紹介します。医療費はこちらで負担する用意はあります。」と、何度も連絡しているにもかかわらず何の返事もありません。弱視に関しても、以前から0.8、1.0と改善され見えるようになったにもかかわらず、眼科診療に連れて行ってもらえず今でも眼鏡を使用しています。(和解調書により、医療は親権者のみが行えると規定あり。)

指爪に関しては、指爪を噛む癖があったため、会う度に形が良くなる様、爪を切らせています。(レポート2)

行きたいと思う大学に行かせてやりたい。現在、中間・期末テストと140人中77番(区立中学校)。更なる向上を目指し、塾の変更、勉強方法の見直しを提案しているが返答なし。

『子供の利益と親の責任』

子供の利益を第一に考えるべきです。

他国では子供の「親権」より子供への「責任」を重視しています。

・アメリカ合衆国:親の権利と子供の精神に関する科学的に証明された根拠に基づき、親の「権利」と「責任」が継続する。子どもにとって最善の利益となる方策を取決めていくことになる。

・イギリス:「親権」とは「親の責務」である。「権利」から子に対する親の「責任」へと比重を積極的に移行させることを意図して規定された。               ・フランス:親権は両親が行使するものであり、離婚や別居があっても、原則として「共同親権」のままであり、両親は互いに他方の親と子供との関係を尊重しなければなりません。

諸外国の多くは、離婚は協議離婚では無く、裁判で財産・親権などを細かく取り決めなければ離婚は成立しません。(うやむや、あやふやにしたままで次のステップには進めない。) 日本も性善説(やってくれるだろう)から変わらなければいけない時期に来ていると思います。昨今の日本では(レポート3)でも書きましたが、連れ去り後、多額の婚姻費用を支払い、努力していても子供には会えない。この理不尽な辛さを想像してみてください。

日本も協議離婚を撤廃し裁判離婚のみとし、公式に親権が確定されるまで、離婚成立なしとすべきではないでしょうか。連れ去りをなくす、子供の事を考えての法整備をお願いしたい。

これまでの日本の離婚では、うやむや、いいわいいわ(性善説・やってくれるだろう)に任せている事で弊害(被害)が生じています。例えば、離婚後子供に会えないケース、養育費が払われないケースなど、離婚時の取決め違反として罰を与える事も検討してはどうかと思います。

なし崩しからの泣き寝入りを決して許してはなりません。

協議離婚を撤廃し裁判離婚のみに徹底したとしても連れ去りはなくならないかもしれません。ただ、少なくとも現状より事態は改善するでしょう。

また、連れ去りは犯罪とし、連れ去った側に処分を課すなど処置が必要と思います。

国際交流が増え国際結婚は多く見られます。国により法整備、法の解釈が違う事により離婚できない事で次のステップに進めない家族も増えています。(日本は離婚届の提出のみで受理されますが、多くの国では裁判など諸々の処理が終わらなければ離婚の成立はない。) 今こそ根底から見つめ直すタイミングではないでしょうか。

 

真冬の面会交流

2014/7/16日 私の仕事中に子供は連れ去られました。

連れ去りをなくし両親がお互いに子供を思う気持ちを尊重できるようになれば良いと思います。

真冬の面会交流。子どもは待ち合わせに上着も着ず、パーカーとジーンズだけで来ました。寒くないのかと尋ねると「寒い」と答え、上着はないのかと尋ねると「あるけど小さい。」と答えた。その日行こうとしていた所をキャンセルし、上着を買いに行きました。

ひとり親ではできることも限られてはくるでしょう。「見て見ぬふり」をしているとは考えたくありません。気付かない事もあると思います。昨今、シングルマザーの生活において養育費を払ってもらえず生活に紛糾しているという報道がありますが、私の子どものように養育費・婚姻費用(レポート3)を受け取っていても、子どもは真冬の待ち合わせに上着を着て来れない。いずれにせよ子どもが犠牲にならないようにするため、裁判で子どもに関ししっかり取り決めた上での離婚(取り決め)➡共同親権(共同養育)となる事を望みます。

4年前