育児に無関心な夫が不倫。離婚時に突然「子の親権」を望み…

子どもと会えなくなるなら親権を求めるのは当たり前です。
この弁護士は何もわかってません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53394417de6530d1e2571cb3cc6dea3aac602cca?page=1

11/30(月) 11:01配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「離婚」をすると決意しても、財産分与や親権でトラブルになるケースは少なくありません。今回は、世田谷用賀法律事務所の代表者、弁護士の水谷江利氏が、「親権」トラブルについて解説していきます。
子育てに関わってこなかった夫が「親権」を望んでいる

親権を望む夫に苛立ち…(画像はイメージです/PIXTA)

Q.夫との関係は冷め切っていましたが、子どものために婚姻関係は続けていました。しかし、10年目にして夫の不倫が発覚。これをきっかけに夫に離婚したいと申入れました。子育ても長年ワンオペ状態。夫の協力など皆無でしたので、もちろん親権は私がとるつもりでしたが、夫が子どもの親権を望んできました。さっぱり理解ができず、苛立ちだけが募っています。

A.子どもの親権争い。実は、相手の”報復”のために親権を求める場合も少なくありません。子どもへの愛情に裏打ちされた要求であればいいですが、「相手よりアッパーに立ちたい」「相手の求めていることを奪ってやりたい」という、報復的な要求となると、誰のためにもならないことになります。
 

日本では、夫婦のどちらか一方を「親権」者と定めなければ離婚できないことになっています。協議→調停→訴訟まで戦ったとしても、最終的には、どちらかに親権が必ず定まります。共同親権への時代の流れもありますが、それが仮に立法に反映されることがあったとしても、それはまだまだ先のことでしょう。

少なくとも現時点では、どちらかが諦めない限り、最後まで争うしかありません。仮に難しいと思われる場合でも、どうしても諦めがつかない、というご意向をお持ちの方には、弁護士として一緒に伴走し続けます。でも、その戦いは、数年を要する非常に長い戦いになることがあります。

子どものことを第一に考えるのであれば、あるいは自分の人生のことを考えるならば、長引く裁判を避け、次の新しい人生に向かう準備をすることも一つの選択です。徹底的に争うことを止め、一定のところで妥協することで、離婚後も夫婦の間に信頼関係が残り、子どもへの面会がスムーズになるケースも多いです。

相手への報復のために、親権や監護権で争うケースも…

親権や監護権をめぐる争いは、子どものためではなく、相手への報復のために起こることが実は少なくありません。

子どものことにとどまらず、離婚問題のご相談を受けていると、親権、養育費、財産分与といった法律的な結論にとどまらず、「相手に自分の正当性を認めさせたい」という要求が強くなってくる方は多いです。

でも、離婚に向けての話し合いをするなかで、相手が「あなたが正しい、私が悪かった」となることはほとんどありません。夫婦関係の信頼関係はすでに崩れ、関係解消を一方が求める段階なのですから。その話ができるなら、離婚に至らずすむのでしょう。

最初はシンプルに「別れさえすればいい」「子どもさえいれればいい」そう考えてご相談に来られても、「相手に~を認めさせたい」「相手に報復をしたい」という希望が強くなっていくと、次第に自分が「何をしたいのか」がわからなくなってしまい、手放せなくなってしまうのでしょう。
    

離婚は、避けられない最後の決断です。

「あなたにとって一番大事なのは?」

「これからの人生、再スタートを切るためには何が一番必要?」

そう、前向きに考えると、自ずと答えは出てくると思います。相手に過去の修正を求めるのではなく、一歩を踏み出せる選択ができるなら、満足がいく結果が得られるのではないでしょうか。

水谷 江利

世田谷用賀法律事務所 弁護士

水谷 江利

4年前