ダンの子育て日記第8回 目を背けないで目を覚まして

 

【子の福祉において子の利益を最も優先して考慮しなければいけない】(民法7661)

調停・裁判の判決には納得のできない事があります。これは私だけでしょうか。

 

決心前(和解調書)に向けて

裁判所控室にて待っていると、書記官から代理人だけどうぞと弁護士の先生だけが呼ばれました。その時控室で待っている私に「前回の音楽会の報告書読みました。」と書記官の方に声をかけられました。代理人が戻り、裁判官との話し合いの結果、「和解を勧めます」と言われました。親権は相手方になりますが、裁判所はあなた(父親)の意向を出来るだけ反映してくれる和解内容を作成してくれています。裁判での判決だと会える頻度も限られます。こんな良い内容の提案は今まで私の知る限りありません。あなたが前例を作って後の方の為になるように和解を受け入れることを勧めます。と言われました。

 

和解による和解調書作成

和解期日、裁判所に出廷し裁判所からの和解調書を確認、こちら側の提案を全て受け入れてもらえました。月2回の面会交流・年間3回の旅行・学校行事の参観・習い事の付き添い・通電。

相手方との話し合いはもめましたが裁判官の計らいにより、相手方も最終的には受け入れてくれました。

 

通り一遍の仮監護者・監護者指定から3年余り。私の提出した資料は調停では一度も触れられることはありませんでした。子と会う度に面会交流報告書を書き続け、調停に続く裁判で主張し続けた事により子どもにとっての父親の必要性を認めてもらえた瞬間でした。

 

子どもの精神面にも良い兆候が表れてきました。面会交流が増え、子と父親の会う頻度が高くなったことにより(和解成立、小学校412月)、小学校の成績表(生活態度)で小学校14年生2学期までは「友達に対しての思いやり~」の項目がでしたが、4年生の3月期、5年生からに変わりました。環境の変化がもたらしたかもしれない成績表の△は常に気にかかり、面会交流では、思いやりや協調性についてできる限り理解してもらえるよう、伝えられるよう努めました。

躾面では、ご飯の食べ方に関しても、お茶碗の淵に残ったご飯を箸の先にお味噌汁などを付けて取り、食べ残すことなく随分上手に食べることができるようになり、煮魚・焼き魚の骨の取り方、食べ方も教えました。また、中学生になり床屋での顔剃り、お風呂に入る時は下半身の洗い方を教えました。男親ならではの部分です。

習い事では、本人と相談しながら興味のあることを探り、目標をたて、ひとつひとつ進めていきました。月2回会え、旅行も年間3回あるためある程度のことが可能となりました。プログラミング教室(受賞2回)・スキューバダイビング(ライセンス取得)・スキー・・・

その反面、医療の事は母親の許可なく病院に連れて行く事ができません。再三、母親にお願いしている弱視・スキッ歯です。将来マイナスにならない為にも学生のうちに通院させてやりたい。指爪は病院診察後から爪を噛む習慣はなくなりましたが会う度に爪が伸びていて切らせています。

 

共同養育に近い裁判所の判断により、子供と会う頻度が高くなった事で得られた結果です。

私の子供の様に、片親だけでは難しいことも、両親と接していくことによってカバーできる範囲が大きなり、可能性が大きく広がる子供は大勢いると思います。連れ去りを犯罪とできない日本。法改正に時間がかかるならば、共同親権・共同養育の様な形式をはやく取り入れ、子供が自由に両親と会える事を優先に進めてもらいたいと切に思います。

 

思い出した事があります。仮監護者を決める際の小学校の転校にまつわることです。「仮監護者が決まっていないと小学校での勉強ができない。小学校を転校させられず、勉強についていけない状況では子供がかわいそうだ。」と裁判官から急かされるように言われました。このようなことをまくしたてられたら、止む無く承諾(受け入れる)するしかありません。今となってはその判断はどうだったのかと思います。

言い過ぎかもしれませんが、調停での裁判所は連れ去り側の言い分を優先しすぎている気がします。

 

子供を監護している「既成事実」。一緒に暮らしている側(連れ去り)を擁護する言葉に聞こえてなりません。連れ去られた側に諦めなさい(フェードアウト)の期間なのですか? 連れ去りから和解が成立するまでの期間はお互い冷静になる期間の設定だったのでしょうが、違った方向に向いてきている気がします。子供を監護している「既成事実」を積み重ね、連れ去り側を有利にする=連れ去られた側を不利な状況にするための期間のようにも思えます。この間に、連れ去られた側は高額な婚姻費用の支払いが発生する上、子どもが戻ってこない辛い気持ちは募り、更に子供に会うことは叶わず子供が小さければ小さいほど子供の記憶から会えない親は薄らいでいく。この期間が長引けば長引くほど苦しめられる。諦める人がいるのは現実です。

 

裁判官・弁護士の方々、目を背けないで目を覚ましてください。

仮監護者、監護者指定を決める調停では私の提出した資料は一度も触れられることはありませんでした。子供の人生を決める裁判において生まれてからの生い立ちの資料はその子の足跡。責務を全うし読んでもらいたい。疑問に思ったことでもいいから、せめて触れてほしい。

連れ去られた直後の調停裁判では、裁判官主文は「相手方(母親)は申立人(父親)と相手方が同居している状態から子を連れて家を出たにすぎず、違法な連れ去りとはいえず、相手方(母親)が未成年を連れて別居したことをもって、直ちに未成年を従前の環境に戻すべきであるということはできない。」(レポート5

子どもの気持ちになって考えた事がありますか?

一番の犠牲者は板挟みになった子どもです。中には親同士の恨みつらみを一生背負う子もいます。

連れ去りがなくならない限り永遠のテーマです。今の日本の制度は連れ去り容認。

本当にこれでいいのですか、目を背けないで目を覚ましてください。

連れ去り後、元の生活に戻し改めて最善の裁判をし(子供が両親を愛せる環境に)共同親権・共同養育になる事を願います。

4年前