ダンの子育て日記 その4「裁判所和解調書による共同養育への道」

ダンさんは、共同親権ニュースドットコムに、片親親権であまり人に共有されない悩みをレポートします。その4回目です。

子どもとは月に2度会っている状況ですが、現在の社会の側の偏見の中、さまざまに親子関係で気になる点があります。今回は、裁判所の斡旋よる、共同養育の和解の取り決めについてです。

 

『裁判所和解調書による共同養育への道』

 

和解調書により(離婚後)月2回の面会交流、年間3回の旅行、習い事の付き添い、学校行事の参加、通電が認められました。

共同親権は今の法整備では難しいのが現実です。今回裁判官・裁判所は共同養育ではないかと思うほど私達にチャンスを与えてくれました。養育費は月6万円です。子供と会う頻度が多くなった為に、今まで以上に気づくことも気になることも出てきています。医者へ連れていきたいと思うこともありますが、母親の了承なく連れていくことは難しく、会えれば会えるほど難しいと感じることも事実です。

もちろんひとり親で子供を育てるのは本当に大変なことだと思います。気付かないこともあって当たり前です。下記にまとめたようにいろいろなことを一緒にできているのは、今回、共同養育に近い形の和解に持っていってくれた弁護士の先生、裁判所のお陰です。夫婦間はなかなかうまくいきませんが、子供の事を思い面会回数を増やしてくれ、子供と父親との時間を作ってくれたことに感謝しています。

通常和解の場合、運動会は学校に入れず、外から見るしかありませんが、私の場合は校庭の中で応援できました。中学入学準備としては、一緒に髪を切りに行き、数ヶ月後には床屋さんにて顔剃り、銭湯では下半身の洗い方も教えてやれました。共同親権への法整備に時間がかかるならば、弁護士の方々、裁判官の方々からも段階として共同養育になるような和解の提案を進めてもらいたいものです。

 

面会交流時の習い事 

 

『文系習い事』

プログラミング教室(月6回通塾)

プログラミング教室発表会年1~2回、受賞2回、司会補助など経験

大学のワークショップなど受講3回他

 

『体育系習い事』 

〈スキューバダイビング〉ダイビングJr.ライセンス取得(20m)

父親と共に7回ダイビングへ

〈スキー〉

父親と共に5回ダイビングへ

 

習い事の付き添いを和解条件に入れて頂けたお陰で、子供が以前より興味のあったプログラミング教室に通わせることができ、今までは学校でも表彰されるようなことはなかった子が、受賞することができ、子供にとって初めての経験となりました。成功体験は子供にとって大きな励みとなり、自信を得たようです。引っ込み思案な子供がフェスの司会をやりたいと言った時は、成長を感じ嬉しかったです。

こんな時こそ母親(両親揃って)に見てもらいたいんじゃないかなと思います。(連絡はしていますが、母親は一度も見に来ていません。)海、プールは幼少の頃から毎年泳ぎに行った甲斐もあり、ダイビングをすぐにマスターしました。

 

素直に喜んで良いのかどうか・・・

子供の優しさなのか気を遣ってくれているのか、抵抗心からなのかはわかりませんが、私と行動するときは、自ら元の姓(父親の名前)を名乗ってくれています。

第2回目の面会交流の時、公園で遊んでいると、子供が足で砂の上に今の名前(母親姓)を書きました。その後その名前を足で思いっきり消しながら涙ながらに、「ぼくはこのなまえじゃない」何度も何度も私の名前を言ってくれたのを思い出します。(面会交流報告書に記載し裁判所へ提出)

 

『こんなことが』 

プログラミング教室の雑誌の取材を頼まれました。後に新聞に掲載され小学校にも配布されたそうです。友達から「オッケーGoogle」と呼ばれて喜んでいました。「私に見せて欲しい」と子供に頼んだのですが家にはその新聞はなかったそうです。

どこにいったのかなと・・・

もし母親が捨てていたらと考えると辛くなります。

 

『心配事』 

小学校4年の時、一緒に自転車を購入しました。2年後、その自転車がパンクした時の事(小学校6年)です。3月8日に子供に会った時に自転車がパンクをしていて、修理をしたいから1080円がほしいと言われ、一緒に自転車屋へ行き修理しました。

話を聞くと、自転車がガタガタいうのが気になって自転車屋に持っていくと、パンクしていて修理にお金が掛かると言われたが、手持ちのお金が無かったので修理をしないでそのまま持ち帰ったそうです。

自転車は私が購入したものだから、私からお金をもらおうと子供が判断し、母親に話をしていないのかもしれないが、もしかしたら私が買った自転車の費用を母親からもらってはいけないと子供が変な遠慮をして言い出せなかったのだとすると、とても不憫だと思いました。

駐輪場は住んでいるマンションの出入り口の脇にあり、母親の自転車の横に停めています。

 

『運動会』 

6年生最後の組体操の演技。6年生全員が靴を脱ぎ整列しました。最前列の我が子を見つけると靴下に穴が空いてる。子供もわっかって反対の足で何度も隠しながら整列、演技を始めた。

一つの演技が終わり次の演技までの整列のほんの瞬間でも穴の空いた靴下を反対の足で隠す。

靴下に気を取られず小学校最後の演技をしたかったろう。親として悲しくなりました。

子ども本人はもっと辛かったし、恥ずかしかったと思います。

家で話せないのは辛かったろう。

話せなかったのかな。話せないなら言ってもらいたかった。

 

『足の爪』 

指爪は会う度に切らせ足爪もお風呂に一緒に入る時は気にしていましたが、今回伊豆に泊まりで行き驚きました。足爪の白い部分が5ミリ以上あり剃っていたので直ぐに切らせました。

子供の爪を切るタイミングは大人と同じぐらいではないかと思うのに家では気にもしてもらっていないのか、爪を切るように言っても聞かないのか気になりました。

 

私が先に気づく事によって母親も楽な反面、面白くない時もあるのでは・・・

片親一人で育てるのは大変だと思います。共同親権・共同養育になればいろいろな事をお互いが気付きカバーし合えると思います。お互いが子どもの為に休戦できないでしょうか。その為にも連れ去りをなくすようにする法案作りが必要です。連れ去りは恨みつらみしか残りません。許してはいけないと実感しています。

 

『連れ去った者勝ち?』 

乳児の頃から育児に携わり成長と共に教育、スポーツ等できる限りの環境作りを心掛けてきました。

精神面でも父子(男同士)でうまくカバーできていても、こちらに親権が動く事はないのでしょうか。

連れ去られてしまったら最後、もう二度と戻らないのでしょうか。

弁護士の先生に、私に親権を移したい、共同親権となる様、裁判を起こしたいと相談しました。

弁護士の先生は「裁判では勝てません。今の日本の法律では相手方の機嫌を損なう(係争中も)と今よりもっと会う頻度が少なる可能性があります」「子供が今の状況で落ち着いているのならわざわざ親権者を移すことはあり得ない」「余程のネグレストか虐待があるなら別ですが」「連れ去られたら難しいです」と言われました。

調停・裁判(係争中)・和解後においても相手方の機嫌(顔色)を伺う?本当にこれでいいのかと思ってしまいます。

また子供の未来は壮大です。今の生活も大切ですが、面会交流報告書でも報告している通り、男親でもここまで気付き、支えることができるということを踏まえての判断も必要ではないかと思います。

連れ去りが犯罪として認められない限り同じことは繰り返されます。理不尽な事をされても子供の事を思い耐えるしかないのでしょうか。

離れ離れになってから時間が経てば経つほど、連れ去られた側はフェードアウトしていく方が多いと多くの弁護士の先生が言っています。時間と費用(多額の婚姻費用/養育費)を費やしても愛する子供が戻ってくる可能性が低いからだと思います。連れ去られた側は子供と費用(財産)を取られて何が残るのでしょうか?

今の法制度では母親有利に事が進むのは否めないです。

母子家庭(シングルマザー)で奮闘する母親がいるのは事実です。

父親であっても子供の幼少の頃から携わり、信頼関係を築き上げている人達もいると思います。

この様な日本の偏った制度で良いのか考えていただきたい。

連れ去りが無くなる事は無いにせよ、少なくなれば話し合いの末、共同親権(共同養育)の可能性も出てくるのでは・・・

子供の事を考えた法整備を願うばかりです。

子供と会う頻度が増せば子供の利益になる事も増えると思います。

子供の幸せの権利は、それぞれの親と楽しく過ごすこと。

子供に気を遣わせることなく、楽しく過ごせる法整備を願うばかりです。

 

4年前