大人の離婚騒動に巻き込まれて感じた幻滅。子供への金銭的影響も大きいのに…

問題は、親どうしの関係や男女関係と親子関係を分けられないことです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eb8cccbf89d8d8454abd0f0824b8f9d5c5a25686?page=1

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LIMO

写真:LIMO [リーモ]

今年は有名人の不倫問題が何度か大きな話題になりました。そうした騒動が報道されるたびに、筆者が経験した身近な人の不倫事件のことを思い出します。 不倫をする当人たちは青春時代のような恋愛感覚で楽しいのかもしれませんが、子供や配偶者など周囲の人間にとっては裏切りと迷惑な行為でしかありません。

この記事では、親のごくごく親しい知人の不倫騒動に巻き込まれたときのことを振り返り、子供の立場である10代の目線から本音を語ります。それは、精神的にも金銭的にも犠牲になるのは子供たちであることを、改めて認識してほしいからです。

筆者が不倫騒動を知っている理由

不倫騒動の当事者であるAさん・B男さん夫婦は、筆者の母がとても親しくしている人で、筆者も面識がありました。2人はとても仲が良く、筆者の母はよくB男さんからAさんの自慢話などを聞かされて「ごちそうさま、お腹いっぱい」と言っていたぐらいでした。 子供も2人産まれ、順調に見えた結婚生活でしたが、ある日を境にB男さんが「仕事が忙しい」を言い訳にして家に帰らなくなってしまったといいます。Aさんは本当に「仕事が忙しい」のだと信じていましたが、B男さんはこのときすでに、Cさんという女性と不倫をしていたのです。

筆者がそのことを詳しく知っているのは、不倫しているかどうかを調査するために、筆者の母がたびたび夜や深夜に家を留守にすることがあったためです。

シングルマザーということもあり、普段は夜に家を空けることなど滅多にない母が夜間に外出することで、当時まだ小さかった妹がぐずるため、筆者は母にしつこく理由を尋ねました。 また、不倫調査のときや話し合いのときなどにAさんの2人の子の面倒を見ることもあり、子供たちから「パパ、他の女の人がいるらしい」などと聞かされたこともありました。

不倫が発覚、その後の驚きの展開

Aさんから「夫が数カ月も帰ってきていない」ことを聞いた筆者の母が、「それはおかしい」と調べ始めたことで不倫が発覚しました。そこに至るまでAさんが不倫を疑わなかったのは、

・B男さんが、仕事などにこだわると周囲が見えなくなるほど熱中する性格だったこと

・B男さんが会社設立のために小さな事務所を借りていて、以前から何度か寝泊まりしていたこと

・Aさんが、自分の仕事や子育て、家事などに追われていたこと

などが原因だったようです。

最終的にAさんと筆者の母が不倫現場を突き止め、Aさんと相談の末、その場でB男さんとCさんを問い詰めたのだそうです。 こうして不倫が発覚し、B男さんが開き直ったために2人は離婚。B男さんの実家で暮らしていたAさんは、家を出て子供2人を1人で育てることになりました。しかし、B男さんは1か月もしないうちにAさんに復縁を迫り、Cさんを解雇しないままズルズルとAさんとの関係も続けていたのです。

その後、Cさんの解雇が決まってやっとAさんとの復縁かと周囲が思ったのも束の間、結局B男さんはAさんと別れることになりました。そして、数年後にまったくの別の女性と結婚するという驚きの結末になったのです。

子供への精神的・金銭的影響

子供にとって親は、全面的に頼ることのできる、代わりのない絶対的存在です。そんな親が不倫という行為に走ったり、不倫が原因の離婚でいなくなったりすれば、子供は裏切られた気持ちになり、ひどく落胆するでしょう。

裏切られたと感じた子は自己否定観念が強くなって精神面が不安定になり、学業や日常生活などに支障が出ることも少なくないといいます。中には親への不信感から誰も信用できなくなり、非行に走ってしまう子もいるようです。 また、金銭面でも影響があります。平成29年度の東京都の調査「東京の子供と家庭」によると、小学生までの子供を養育する両親世帯の場合、共働きである割合は6割強を超えています。

そして世帯の年間収入を見ると、最も割合が多いのが「600~800万円未満」の20.2%、次いで「800~1,000万円未満」が14.1%となっています。 しかし、平成28年度の厚生労働省の全国ひとり親世帯等調査によると、平成27年の父子世帯の父自身の平均年間収入は420万円、母子世帯の母自身の平均年間収入は243万円となっています。

2つの調査を単純比較することはできず、厚生労働省の調査結果は都市部だけでなく地方が含まれています。そうしたことを考慮しても、ひとり親家庭の年収は父のみ、母のみのどちらも低い水準にあるという傾向が見て取れると思います。 さらに、子供の学費や塾の費用などは、ひとり親家庭でも同じように支払わなければならないことが多く、思うように学習させてあげられないのが実情のようです。

おわりに

不倫やその結果としての離婚では、当事者も傷つくかもしれません。しかしそれ以上に犠牲になるのは、配偶者や子供であることを実際に見聞きして、やりきれない思いになりました。感情だけで行動をせず、配偶者や子供がどうなるのか、不倫が発覚したときの周囲への影響などを考えて判断をしてほしいと強く思います。

【参考資料】 「平成29年度東京都福祉保健基礎調査『東京の子供と家庭』」(東京都) 「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省) 「離婚が子供に与える15の影響と悪影響をケアするための方法」(離婚弁護士ナビ)

山内 琉夢

2か月前